もう半年間、ほとんど畑仕事の往復だけの引きこもり生活が続いていましたが…なんと!1年半ぶりに、新幹線に乗って5日間の一人旅を満喫してきました!(^0_0^)。
コロナ騒動で世の中が移動自粛ムードの中で、政府の一応コロナピーク越え宣言やgotoキャンペーンの動きに合わせて、大人の休日倶楽部で東日本北海道5日間乗り放題キップ26620円が発売されたので、思いきって人生最後の?遠距離一人旅に出かけることにしたのです。
日程は9月7日月曜日から11日金曜日までの5日間。場所は、せっかくなので北海道〜三陸2泊3日を挟んで、会津若松、新花巻日帰り駅ハイコースのトリプルメニューにしました。
出発間際まで畑の手入れと収穫をして、発熱のないことをチェックしてマスクも3枚持って、まずは月曜日の大宮7:06の東北新幹線やまびこで会津若松へ出発。
5日間乗り放題キップで指定席が6回利用できるので、郡山までは自由席です。まあ時節柄たかを括って待合室でのんびりしてからホームに上がったら、なんと自由席は長蛇の列でした。
それでもやまびこは自由席車両が多いので密にならずに座れてヤレヤレ。郡山から磐越西線に乗り換えて9:55に会津若松駅に着きました。
JRの「駅からハイキング」も3月からしばらくはイベント中止が相次いでいましたが、ようやくボチボチ再開しているようで、私の駅ハイ参加は7ヶ月ぶりです。
といいながら、駅ハイ指定ルートの鶴ヶ城は後回しにして、私が初めて訪ねたのは幕末に若くして散っていった白虎隊自刃の地である飯盛山とさざえ堂でした。ひたすら上り坂を30分、さらに急な石段と有料エスカレーターを横目に、白虎隊記念館を見学して迂回ルートで飯盛山中腹のさざえ堂を参拝。白虎隊志士の墓と自刃の地にも手を合わせて、下りは石段を下りて麓の露店で名物ソース串カツを食べて、さらに徒歩30分の鶴ヶ城を訪ねてから3時間ほどで会津若松駅にゴールして帰路に着きました。
翌火曜日は、大宮駅6:58発のはやぶさ1号に乗車。はやぶさは全席指定なので1ヶ月前に確保しましたが、さすがに空席が多かったです。
最深海底240mの青函トンネルを潜って函館北斗駅から特急北斗で大沼、室蘭を経て白老駅に13:35着。
今回の一人旅のきっかけとなった雑誌ジパング倶楽部に掲載された、出来立てホヤホヤのアイヌ文化体験施設「ウポポイ」訪問がメインテーマでした。三密を避けるために入場が全予約制で、1週間前にやっと午後3時のチケットを購入。
時間待ちの間に隣接のホロト湖畔の森と湿原を、ヒグマ避けに声を出しながらぐるっと1周散策してからウポポイに入場。アイヌ文化の紹介と体験の博物館や神を迎えるアイヌ家屋などを巡って、次は白老駅から20分ほどの登別駅で下車。
20回位来ている北海道でも初訪問の観光地、登別温泉に初めて泊まりました。
格安ビジネスホテル専門の私としては巨大温泉ホテル「石水館」は久しぶりでしたが、硫黄泉の広い内風呂のほかひのきと大理石の露天風呂にご満悦。食事もバイキングながら肉、魚、寿司、野菜、釜飯、そばなどなどメニュー豊富で十分満足できました。
翌朝は7時に宿を出て登別温泉の川の足湯から大湯沼、地獄谷のまさに硫黄の白濁と灼熱、剥き出しの山肌の迫力ある景観に感動ものでした。
9:30の開場と同時に、登別温泉名所のクマ牧場も見学。ロープウェイからの海岸線や街並みの眺めも上々で、エサをねだるヒグマたちの姿にも…幸い…手すりと強化ガラス越しに遭遇できて、全国観光地フリークの私の歴史に1ページ加わりました。
早々10:43の特急北斗で函館駅へ向かって13:23着。
まずは駅前通りの函館ラーメン店で塩ラーメンと半チャーハンセットを食べてから市電で十字街電停へ。函館山を間近に仰ぎながら、教会群、旧イギリス領事館、元町公園、二十軒坂、八幡坂から函館港展望など、絵にかいたような函館観光名所を巡りました。おやつには八幡坂の上で夕張メロンソフトクリームを食べて、まるで昔のアンノン族気分?に浸りました。
函館駅から快速ライナー、函館北斗駅から近距離で指定席券不要区間の新幹線はやぶさを乗り継いで北海道に別れを告げ、次の目的地の起点八戸駅に18:05下車しました。
東日本大震災以来、ライフワークのように三陸海岸沿いを何度も訪れていますがそれも今回が最後かもしれません。
駅直結の格安ビジネスホテル・メッツにザックを降ろして隣接の和食処「ほうりん」で夕食。いつも通り貝味噌焼き、せんべい汁、刺身、いか煮付けの青森名物コースの定食を食べましたが宿泊客も少ないせいか以前より味が落ちたようです。
早々に就寝して翌10日の木曜日は5時起床。
gotoトラベル補助金申請用に宿泊証明書をもらってからJR八戸線の始発列車6:05発で岩手県の久慈駅に向かいました。
東日本大震災で寸断された三陸鉄道がやっと今年全線開通したので、今回は途中下車なしで宮城県の気仙沼駅まで三陸鉄道と車窓の景観を楽しむことにしました。
ということで、まずは久慈駅名物ウニ弁当1570円を購入。そこそこの乗客を乗せて8:05に1両の三鉄が発車。
北リアス線はトンネルが多いものの、風光明媚な海岸線や峡谷では一時停車するなどのサービスもあります。私は、出発間もなく朝食で絶品ウニ弁当を食べて大満足でした。
以前街を歩いた田野畑、宮古、釜石を過ぎて12:28に三鉄の終着盛駅で下車。ここからは旧線路上をバスが走るBRTで三鉄もこれも今回は乗り放題区間です。
BRTの向かう先は気仙沼駅ですが、路線は線路上から一般車道に入って、陸前高田では奇跡の一本松が正規のステーションになっていて立派な記念館が建てられていました。
バスの車窓から以前は苦労して訪ねた奇跡の一本松を眺めながら宮城県に入って14時前に初訪問の気仙沼駅に到着しました。
さっそく歩いて向かった港はもちろんもう災害の爪痕は感じられませんが、真新しい観光施設も時節柄人影はまばらでした。
私は港の前にある「かもめ食堂」に入ってラーメンを食べてから魚マーケットでお土産を購入。マグロ船などで溢れる漁港と魚市場を散策してから、さ迷いつつなんとか気仙沼駅にたどり着いて16:15の大船渡線に乗車。終点の一の関駅で17:48の新幹線はやぶさに乗り換えて帰路に着きました。
一人旅最終日の11日金曜日は、早朝5:30に畑の様子をみて野菜を収穫してから出かけました。
大宮駅7:42の新幹線はやぶさで向かったのはまた岩手県の新花巻。またJRの駅からハイキングで、今回のテーマ宮沢賢治に合わせて、図書館から借りた「銀河鉄道の夜」短編集を旅の友にしました。
さっそく車中であれこれと読み始めて、「銀河鉄道の夜」と「セロ弾きのゴーシュ」をななめ読みしたところで9:50に新花巻駅に到着しました。
観光案内所で受付して宮沢賢治のふるさとをブラブラ20分歩いてまずは宮沢賢治童話村へ。車中で読んだ物語世界を再現した展示を眺めたりしてから移動。宮沢賢治が愛したという胡四王山にある記念館やイーハトーブ園、花時計などを散策してから新花巻駅にゴールしました。
12:19のやまびこで最後の目的地仙台駅に13:22下車。
公私合わせて何回も訪ねて思い出多い仙台ですが、今回は久しぶりに青葉城址・仙台城を訪ねてみました。
どうやって行こうかと考えていたら…なんと地下鉄東西線が2015年に開通していたことを新発見。城址公園入口間近の国際センター駅までたった3駅でした。
御殿跡の高台に立って広瀬川から仙台市街を一望。伊達政宗の像ともツーショットを撮ってからまた地下鉄で一番街まで戻りました。
せっかくの仙台なので、以前は来るたびに後輩とランチを食べていた利久に入って、味噌焼き、生姜炒めと笹かまポン酢、麦飯、テールスープの豪華サービス牛タン定食1650円を満喫してから、15:57発のはやぶさ6回目の指定席で帰路に着きました。
急な思いつきで計画した5日間の北海道東北一人旅でしたが、幸い傘要らずの天候にも恵まれて、コロナ感染も免れて(…多分ですが)、アラ古稀の人生に印象深い記憶を刻むことができました。…これでもう思い残すことはありません!…なんてね!?(^0_0^)