7月に入ってなにやら夏風邪が長びいてセキやら鼻水やらが止まりません。薬の世話にもなってるし、やはり年のせいですねえ(-_-;)
6月末は小倉の大将夫妻の東京見物引率、先週は兄弟そろっての緊急会議で山梨と、しばらくアイウトドアとは無縁な日常ですが、この週末もまた東京下町散策となりました。
市谷から都営新宿線に乗り換えて浜町下車。駅に降りたのも初めて、駅からすぐの明治座も入ったことはありません。
実は、私のお気に入りの歌い手、石川さゆりさんの舞台があって駆け付けてきたというわけです。
去年も一度ステージを見てすっかりファンになってしまったんですが、今回は明治座の座長公演というだけあって、一部がお芝居、二部がオンステージのワンマンショーという構成です。
開演したら写真撮影禁止、というわけで開演直前の舞台を撮りました。こんな高いところからのショット…そう、私の席は3階席の最後列だったんですが舞台との距離も近いので文句なしです。
舞台も一部の「長崎ぶらぶら節」もほろりとさせる筋立てで見事な熱演。二部のオンステージはまさに日本で一番の歌い手(だと思いますよ!!)の真価を十分に味合わせてもらいました。正味3時間20分の豪華2本立てで5000円なら言うことなしの最高のステージでした。
舞台がハネた後は人形町までのそぞろ歩き。数百メートルの通りは甘酒横丁と名付けられて、婦人用品の店やら懐かしい食べ物屋などが軒を並べて下町情緒たっぷりです。
ここ、浜町藪そばは池波正太郎が明治座舞台の仕事(彼は新国劇の脚本書きだったんですね)たびに通ったという日本そば屋。私もイタワサに天ぷらをつまみにビールと冷酒を味わって、さらに親子煮を食してから仕上げにセイロをごちそうになりました。
いい心もちになってブラブラと横丁散歩。草加屋ではついまたお煎餅を買ってしまいました。
最近この界隈はテレビドラマの「新参者」の舞台になっているとかで、この店でも「ドラマに出たせんべい」が売られていました。
行列のできるたい焼きの店「柳や」でおみやげを買いたかったんですが、ホントに大行列だったのであきらめました。そして甘酒横丁のゴールは人形町駅。その駅前には行列のできる親子丼の名店「玉ひで」がありましたが、親子丼はランチだけなのでパスしました。
これでおしまい、のつもりだったんですが、石川さゆりさんのステージで「夕焼けだんだん物語り」のコーナーがあって、谷中の駅前商店街がモデルということだったので、ついでに秋葉原から日暮里に出て途中下車しました。
日暮里も初めての下車でしたが、北口からすぐのところが東京の下町の代表ともいえる谷中なんですね。そしてその商店街に続く道に石段があってちょうど夕日が沈むころ夕焼けに染まる、ということで夕焼けだんだんと呼ばれているようです。
時間はもう6時過ぎでちょうど夕焼けの頃。じとじと続きだった空もこの日は晴れて絶好の夕焼け日和だったんですが、夕日は太陽に隠れて空がオレンジ色に染まる…ところまでにはなりませんでした。それでも物語のとおり野良猫がのんびり横たわって、駄菓子や惣菜の店が立ち並ぶ谷中商店街はやはり由緒正しき東京の下町情緒たっぷりでした。
素敵な女性、いい舞台、いい歌、いい味、いい街歩きを楽しめた幸せな一日でした。