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隊長けんの武蔵野レター

2年3ヶ月の九州生活から08年6月に埼玉人にUターン。小倉と博多を起点に訪ね歩いた九州は素晴らしいところでしたが、せっかくだから武蔵野の地をベースにしての山と鉄道の旅のレポートを続けることにしましょう。
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四国88ヵ所遍路旅

12月4日から15日まで12日間、人生最長の長旅で四国88ヵ所お遍路と世界遺産の聖地高野山を巡ってきました。
来年あたり電車とバスを乗り継ぎながら何回かに分けて歩こうかと思っていた四国遍路ですが、たまたまネットで見つけたジャンボタクシー8人限定の一気に全周ツアーが12月だけ空いていたので、即断で申し込んでしまったのです。
膝の故障で1200キロの歩き遍路はとても無理なので、それなら電車とバスより日程も短く、料金もリーズナブルなタクシー遍路がベターという判断でした。
発心の1番札所は徳島ですが、集合場所の高松に前泊して、まずはメガネ店を営む学生時代の友人と食事しましたが、思いがけず退職祝いにメガネを贈られて恐縮しました。
5日の朝同宿の参加者8人が揃って、遍路案内のプロ先達でもあるドライバーとともに遍路旅をスタートしました。
初日はまず、徳島の専門店で購入した白衣、輪袈裟、金剛杖とさんや袋にろうそく、線香とお賽銭を入れて身支度を整えて、札所ごとにご朱印をいただく納経帳と1ヵ所300円の納経料を先達に預けてさっそく1番の霊山寺から祈りの巡礼を始めました。


お寺に着いたら一礼して山門をくぐり、手水場で手と口を清めます。次に本堂前でろうそく1本と線香3本を灯明台、香炉に立てて、鐘などを鳴らして納札を納めて賽銭を奉納。数珠を持って全員揃って先達のリードで開経のことば、般若心経、ご本尊真言、光明真言、弘法大師の名前、回向文を唱えて最後に自分の願い事を念じます。
さらに大師堂でも同様に参拝して完了。先達から寺の由来や故事などを聞いて山門で一礼して次のお寺に向かって行くのです。
初日は天候にも恵まれて順調に11ヶ寺を巡って7番札所の十楽寺の宿坊に宿泊。
ベッド、バス付きのビジネスホテル仕様の快適な部屋でした。
二日目のゴール21番の大龍寺は618メートルの山頂近くまで全長2885メートルの急勾配のロープウェイを利用して大展望も楽しめました。

下山後の宿泊は阿南市のホテルオーシャンでした。夕食会場での徳島阿波おどり連の見事な演舞に誘われて全員が輪になって踊ってしまいました。


三日目も発心の道場徳島の寺を回り22番の平等寺で同行者全員で記念撮影。

23番の薬王寺まで回ったあと、修行の道場高知に入って室戸岬かの展望を満喫。

28番の最御崎寺から29番の国分寺まで回って、高知市内の日航ホテルに宿泊、食事も鰹の塩たたきなど絶品料理を堪能しました。宿泊も料理もお遍路には申し訳ないほど贅沢な日々でしたが、せめてもと?お遍路中は同行の男性とともに断酒を貫きました。
四日目は高知の海岸線沿いに点在する札所を辿る長距離ドライブが続いて、宿泊は南端の足摺岬の38番金剛福寺近くのみさきホテル。

金剛福寺の極楽浄土を模した庭と太平洋に沈む夕日を眺め、翌朝は出発前にご来光も見られました。

五日目は四国の西岸を走って40番の観自在寺からは菩提の道場愛媛です。
43番の明石寺は西予市宇和町にあって私の生まれ故郷にもっとも近い所だったので、一段と思いを込めて参拝しました。


そしてこの日の宿泊は四国一番の観光地道後温泉の高級温泉ホテル。

夕食前に大混雑の温泉館や坊っちゃん列車などを散策してタルトと坊っちゃん団子をお土産に買いました。
ホテルの食事も温泉も上々でした。
六日目は前日先回りした47番の前の44番、45番を回ったところで前半だけ参加コースの5人が松山駅でサヨナラ。なんと一気に先達と参加者3人の寂しい遍路旅になりました。2週間近くまとめて家を空けるのはなかなか大変ですよね。
でも3人遍路旅はまたゆったりとして気心もさらに通じあって巡礼の趣が一段と深まる旅ともなりました。
54番の延命寺の後に今治国際ホテルに宿泊。なんと106メートルの今治一の高層ホテルでした。
窓からしまなみ海道の橋と今治城を眺めて七日目のスタート。
この日のハイライトは石鎚山系にある60番の横峰寺。標高600メートルの境内には山側の一面にシャクナゲの群落があり、春には多くの見物客が集うようです。
瀬戸内海の展望も見事でした。
64番の後の宿泊は新居浜のリーガロイヤルホテルでした。この日の夕食は初めての中華コースで紹興酒の代わりに?ウーロン茶を飲みました。
八日目は66番からいよいよ4県目で涅槃の道場香川入り。まさに石鎚山の中腹にある雲辺寺まで916メートルのロープウェイに乗車。みな防寒スタイルでしたが気温5度で思ったほど寒くはありませんでした。
なんとこの日まで遍路旅8日間晴れ続きで、雲辺寺からの瀬戸内海の眺めも絶景でした。
下山後は街中の札所をそそくさと回ってから弘法大師生誕の地である善通寺の広大な境内に参拝して巡礼の思いを新たにしました。

次の76番の後の宿泊はオークラホテル丸亀。なんと目の前に競艇場があってちょうどナイター開催日でしたが、もちろん巡礼の身なので行きませんでした。
九日目は今回初めての雨の巡礼。80番の一宮寺まで車を降りるごとにビニールカッパを着てろうそく、線香の火を気遣いながら参拝を続けました。
昼食は私に気を使ってくれて高松の商店街の川福うどん。合間に友人のメガネ店に寄って新品メガネを貰いました。

御礼の塩けんぴとタルトの手土産を渡して戻ろうとしたら、使用中のメガネのレンズ交換の提案があり、ムムムと考えて了解。結局こちらは有料で注文することになりました。さすが商売人です。
雨の中を淺井光彦ミステリーの舞台になった崇徳天皇伝説の79番天皇寺と81番白峰寺や源平合戦の名所屋島の84番屋島寺に参り、85番の後に駅から離れた高松国際ホテルに宿泊。香川に入ってからはホテル泊は参加者の3人だけです。
いよいよ結願の日十日目は雨も上がってまずまずの巡礼日和。琴電とJRの線路を行ったり来たりしながらさぬき市内の86番、87番を辿って10時過ぎにはいよいよ88番の大窪寺で待望の結願を果たすことができました。


先達さんと同行のTさん、Hさんと手を取り合って喜びを分かち合いました。
四国遍路旅ともこれでお別れ。

感傷に浸る間もなく車に乗って徳島から淡路島、神戸、大阪から和歌山に入って4時間あまりで巡礼の聖地高野山に到着しました。
標高900メートルの山上の盆地に開かれたお大師さまの聖地には数千人が住み暮らしているそうで、まさに広大な真言密教の一大境内地です。


この日は朱塗りの中門から入って総本堂の金堂と根本道場の多宝塔、さらに座主の住まいでもある金剛峯寺の主殿を拝観。根本大塔では立体曼陀羅や多くの仏像を拝めました。いずれも世界遺産です。
最後の宿泊は遍照尊院の宿坊。古色蒼然の建屋ながら大浴場や洗面所は最新設備でした。
精進料理のフルコースを肴に10日ぶりのビールと熱燗で4人で思いを込めて乾杯。最高の気分で、広い部屋に一人で寒さに震えながら夜を過ごしました。
翌朝は6時からの勤行に出てミニ88ヵ所を巡るお砂踏みのあと精進料理の朝食をいただいて宿を出発。
高野山の奥の院の荘厳な雰囲気の中を織田信長や豊臣秀吉など多くの偉人の供養塔などが林立する墓所を巡ってから弘法大師の御廟がある奥の院で巡礼満願のお礼参りの読経で礼拝しました。
奥の院でのご朱印をいただいたことで納経帳も完成。全寺のご本尊の御影もいただいたてから高野山を後にしました。
その後は麓の九度山町を訪ねて真田丸で有名になった真田幸村親子の隠れ住んだ真田庵やミュージアムを訪ねて名物そばを食べてから帰路に着いたのです。


帰路は関西空港でTさんが下車、新大阪駅でHさんと私が降りて、大阪観光のHさん、高松へ戻る先達さんと別れて私は、ちょうど発車間近のひかり号に乗って東京へ向かいました。
長年の念願だった四国遍路も無事に終えて気持ちも新たな引退生活の再出発ですが、88ヵ所で祈った願いの実現のために心穏やかな日々を過ごしていきたいものです。

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コメント
遍路紀行読ませていただきました。隊長さんの実行力に感心です。ぼんやりと日々を過ごしている私には強い刺激になり、高尾山にでも出かけてみるかという気になりました。実行できるか否かは定かではありませんが。
| ぬま | 2016/12/19 11:15 AM |
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