とうとう西国33ヵ所観音霊場巡り満願の日を迎えました。
5月19日金曜日の近江八幡はやはり快晴です。
7:40発の新快速で米原から大垣へ。ここで樽見線に乗り換えてローカル色たっぷりの車両で、桑畑と清流と山並みを眺めながら40分で谷汲口下車。待機していた100円コミュニティバスで8分の谷汲山門前に到着。
さすが満願の寺らしく賑やかな門前町の参道には茶店や土産物店が連なっていますが、平日のせいか?シャッター街の様相もみられます。
今は新緑に彩られている桜と紅葉の参道を10分で、鎌倉期の運慶作の阿吽の仁王像が立つ仁王門から石段を上って華厳寺の本堂に着きました。
とくに心を込めて手水、線香、ロウソクを灯して、家内安全の願い札を納めようと思ったら、満願堂に、と言われたので、本堂で来し方を振り返りながら手を合わせ、般若心経を唱えてから回廊を巡り、石段を上がった満願堂で納札。
あらためて33ヵ所巡礼満願のお礼参拝をしました。
33ヵ所と百観音満願の喜びに破願一笑の作り笑い?を自撮りしました。
本堂に戻って、納経帳に最後のご朱印を頂いてありがたく低頭。
空も心も満願の晴々しさで仁王門から参道へ。
そして、すぐ脇の門前そば処富岡屋に立ち寄りました。
この店は五木寛之の百寺巡礼でも紹介された老舗で、満願そばが名物ですが、私はここは自分へのお祝い気分で、これも名物の炭焼きうなぎ丼を奮発。もちろん昼ビールで祝杯をあげました。
これで2009年に秩父34ヵ所で歩き始め、2013年に坂東33ヵ所、そして2017年3月と5月に巡った西国33ヵ所でちょうどオリンピックのように4年ごとの百観音霊場巡りがめでたく満願となりました。
昨年にはツアーとはいえ、四国88ヵ所と高野山も満願できたので、私の巡礼旅はこれでゴールインです。
60才で日本百名山を達成、65才で四国88ヵ所と日本百観音達成という節目を迎えられたので、あとは70才の節目からひたすら人生のお迎えを待つばかりです。
それまでは、なんとかボケずに足腰もしっかりと過ごしていきたいものです。
これでおしまい…なんですが、せっかく大垣に来たので初めて下車して芭蕉の奥の細道結びの地を散策しました。
大垣城の濠に沿ってぐるりと続く遊歩道を芭蕉の句碑など眺めながら、芭蕉記念館で3D奥の細道紀行を観てから、大垣城の天守閣に寄って大垣駅へ戻りました。
私の西国巡礼旅は芭蕉には及ぶべきもありませんが、5日間の歩数は11万4000歩でした。ざっと80キロメートルを歩いた計算になります。
なんとか膝も腰も無事なので、まだしばらくはウォーキングの楽しみを続けられそうです。
さて、大垣からは名古屋に出て、なにか名物でも食べて、お土産も買って帰路に着くことにしましょう。