ここ2,3日の九州は大雨が続いて熊本では洪水や土砂崩れも起きている荒天で、福岡も雨続き。せっかくの週末もどんより自宅に閉じこもっています。たまにはのんびりもいいかな、というところですが、梅雨の中休みとなった先週はJR九州の20周年記念「ゲキヤスキップ」で鉄道の旅に出ました。週末2日間九州新幹線と特急乗り放題で1万円ポッキリです。
土曜の朝4時半に起きて始発で博多へ。6時発のリレーつばめから熊本・新八代で新幹線に乗り継いで8時半に鹿児島中央駅へ。特急きりしまとの乗り換え時間に人気のおみやげを買おうかと思ったら、レアなので8時間が限度と言われてあきらめました。
車窓から雲間に噴煙を上げ続ける雄大な桜島を眺めながら2時間ほどで30年ぶりの宮崎駅。1時間の途中下車です。
宮崎の観光コースといえば、今やそのまんま知事の県庁が一番人気?ということでミーハーしてみました。おみやの焼酎も地鶏にも知事の顔写真付です。
リバーサイドのリゾートホテルを横目に隣駅まで汗をかきながら早足で向かいました。
正午初の日豊本線「にちりん」で日向灘に沿って大分まで3時間10分。博多から鹿児島が2時間半なのに隣の県まで特急で3時間以上とは、同じ九州でもやはり宮崎は遠いのです。でも海の眺めはなかなかでした
大分で30分の時間調整の合間におみやを購入。特急「ソニック」は博多行きですが、30分の宇佐駅でまた途中下車しました。
正月に宇佐神宮から国東半島バスハイクで訪ねて以来ですが、車で10分の豊後高田に「昭和の町」があることを知って今回訪ねてみました。
さびれかけた商店街の町興しで数年前に「昭和30年代」をモチーフに模様替えしたところでなかなかの人気だとか。50半ばの私としては当然小学校時代がよみがえる懐かしの町並みです。小学校の机はこんなだったかな?揚げパンとクジラ竜田揚げの給食メニューもありましたよ。
自転車に積んだアイスキャンデー売りもありましたよね。私もさっそく1本買ってかじりながらブラブラ町歩き。肉屋の店先でお昼代わりのコロッケもパクついて1時間ほどで宇佐駅にUターンです。
ふたたび特急ソニックに乗って1時間で小倉駅着。みたび途中下車して、仕上げはいつもの店「知夫里」でいつもの仲間たちと語り合い最高の酒肴で反省会をたっぷり3時間楽しんだ後またまたソニックに乗って22時半に博多駅に戻りました。
1周820キロ、16時間半の行程のうち特急列車に11時間乗っていました。正規運賃は21,000円ほどだから飲み食い、おみや付でお釣りがきました。
さて、土曜日にたっぷり楽しんでもう満足…だったのですが、せっかく乗り放題キップがあって天気も上々ということで近場の?ハウステンボスへ行ってみました。
ヨーロッパの街並みや建物を再現したテーマパークということで、自分には無縁なところと思っていましたが、ただキップなら話のタネにということでゆっくり博多10時20分の出発です。
12時過ぎに降り立ったハウステンボス駅は長崎・佐世保に程近い大村湾に面した風光明媚な環境です。地上80メートルの展望塔からの眺めは、いかにもヨーロッパらしい雰囲気が伝わって…きますか!!?
入口の近くには定番?のオランダ風車小屋とお花畑が目を楽しませてくれます。なにか40数年前に小学校の遠足かなにかで訪ねた埼玉のユネスコ村を思い出してしまいました。まあモチーフとしては変わらないんですよね。
でもビックリしたのは、そのすぐ脇になんと競馬の場外馬券発売所「WINS」がヨーロピアンスタイルでドンと建っていたのです。乗馬が楽しめるコーナーもあって家族連れも楽しんでいました。思わず日曜日のメインレースの馬券を1,000円買ってしまいましたが…残念ながらハズレました。
園内を巡る運河にはボートが行き交い、白鳥が優雅な姿をみせてこれもまたヨーロピアンムード満点といったところでしょうか。
ランチに買った佐世保バーガーをほおばりながら、帰りの特急に乗って夕方4時には博多へ帰着。この日は往復230キロ、6時間の旅で正規運賃は8,000円なり。
2日間で1,000キロを走破した鉄道旅行。蒸し暑さにマイッたところもありましたが、10,000円で30,000円分九州を楽しめたと思えばシメシメ、大儲けの満足な週末となりました。