週末のたびの悪天候でおとなしい日々が続いていましたが、2月8日は大阪で会議があって久々の出張。しかも翌日から3連休です。そのままトンボ返りはあまりにももったいないので、ちりとてちんの福井まで足を延ばしました。
九州に来て、佐賀、沖縄を訪ねて日本47都道府県立ち寄り全制覇を達成したんですが、実は福井だけたんに通過したことしかなかったのです。やはりここは福井へ行くしかない!待望の旅でした。
土曜の朝、新大阪から富山行きの特急サンダーバードに乗車。なんと始発の大阪駅でもはや満席状態。さすが3連休!途中下車の敦賀まで1時間20分立ちんぼでした。町中をぶらついて朝マックして普通列車で福井駅までさらに55分、やっと座れました。途中の長いトンネルを抜けるとまさに一転の雪景色に感嘆しました。
えちぜん鉄道に乗り換えて終点の勝山駅へ。乗り放題100円のコミュニティバスで向かったのは、県立恐竜博物館です。
1989年からの発掘調査で世界的にも貴重な数多い恐竜の骨がこの地で採集されたことから建てられた国内最大の施設です。骨格標本や実際に体を動かす恐竜のジオラマや映像のほか「地球の科学」や「生命の歴史」など学術的な展示もあって子供から大人まで楽しめるテーマパークといった趣き。これで500円はめちゃ安。大満足でした!!
外はしんしんの大雪。バス待ちの間に大きく口を開けた恐竜の頭と遊んでみました。雪が消えれば発掘体験コーナーもあったりしていろいろ楽しめそうです。
えちぜん鉄道で戻る途中の永平寺口で下車。雪の中の永平寺なんてシチュエーションとしては上々…と思いましたが、ちょうど雨に変わってしまいました。
今から760年前に道元によって開かれた座禅修行の場で、広大な寺域には70あまりのお堂が並んでいますが、仏殿などお堂の中を巡る七堂ガランの参拝がコースになっていて雨にぬれることもありませんでした。200人の雲水が厳しい修行に励んでいる別世界ですが、それにしてもみやげ物や食事の店が立ち並んで周辺はまさに一大観光地になっていたのにはびっくりでした。名物のおろしそばは美味でした。
福井駅へ戻ってビジネスホテル泊り。雪解けのビチャビチャ道を歩いて福井の味を堪能。サバのへしこ焼き、サトイモの煮ころがし、甘エビ、寄せ鍋、おそるおそる頼んだ時価の越前ガニは脱皮したオスの水ガニで1匹1,500円でOKでした。となればやはり日本酒、熱燗がやはりピッタリでした。
そして青空となった翌朝は薄氷の張った福井城址のお堀を通って凍結道路に気をつけながら、またえちぜん鉄道に乗りました。
向かった先は関西の奥座敷といわれる「あわら温泉」。温泉はあとの楽しみにして、観光バスで日本海沿いに続く景勝地、越前海岸を訪ねました。
奇岩怪石が続く海岸線は日本有数の見事な光景で感動ものでしたが、なんとここで大ハプニング!買ったばかりのデジカメが昨日40枚ほど撮っただけで電池切れになってしまったのです。1回の充電で200枚撮れるはずがなんということか。仕方ないのでここからは携帯写真です。
越前岬灯台の立つ水仙ランドは高台に広がる群生地を利用したところで、一面の水仙と灯台、切り立った越前岬の展望は見事なものでしたが、携帯写真ではなんだかよくわかりませんね。
そして最後に訪ねたのが、福井といえばやはり「東尋坊」です。東洋一美しいといわれる断崖絶壁が1キロも続く景勝地で、日本海の荒波が砕け散ってその昔は自殺の名所?とも呼ばれたようですが、当然ながら今は一大観光地です。さすが帰りの路線バスは立錐の余地もない超満員。
ここ東尋坊見学が観光バスコースに入っていなかったため、帰りの列車に時間切れであわら温泉に入れなかったのが返す返すも残念でしたが、1泊2日の駆け足ながら福井の有名観光地をぐるっと回れたので、ようやく胸を張って日本47都道府県立ち寄り記録達成を宣言できることになりました!!