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埼玉憲ジーの近場放浪記

2016年にサラリーマン生活から卒業して、窮々自適な年金生活に入りました。百名山と百観音もなんとかやり終えて、隊長けんの武蔵野レターもフィナーレ。家庭と懐事情から遠距離旅も引退やむ無しながら、せめて体が動くうちは、埼玉憲ジーの近場放浪記を続けることにしましょう。
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乗鞍岳バスツアー
山の仲間が海の日の連休に槍ヶ岳に登ったのに刺激されて?せめて北アルプスを1回ぐらい…ということで一番楽チンな日本百名山3000mの山「乗鞍岳」へ一人で行ってきました。
ちょうど産経新聞の日帰りバスツアーがあって電話したら土曜日は満員。滑り込みセーフで日曜日の朝5時40分に家を出発しました。

畳平お花畑
池袋から5時間あまり、ちょうど正午に乗鞍スカイラインの終点畳平に到着です。岐阜ですからね、さすがに遠いです。もはや2700メートルの畳平は雪渓に囲まれてお花畑がちょうど見頃を迎えていました。

バスツアー一行
バスツアー39人の同行者と歩行開始前のミーティング。広い駐車場には10台以上の観光バスが止まっていました。

肩の小屋から
ガス模様で時折遠くで雷がゴロゴロ鳴る中を、ゴロゴロ石の道をゆっくりと歩いて30分で登山道のベース肩の小屋に到着、この頃はまだ剣が峰方面も見渡すことができました。

山頂
そして1時間足らずでもう3026メートルの山頂到着。こんなに楽していいんでしょうか?でもやはり北アルプスの山だけあってどっしりとして火口湖やたっぷりの雪渓、ガスの合間にほの見える周囲の眺めも上々でした。でも360度の大展望は…残念ながら真っ白な世界に覆われたままでした。

大雨
帰りは一目散に畳平へ…と思って先頭グループを行きましたが、あと15分というところで、まったく突然に風速30メートルはあろうかという突風と雷、大粒のヒョウに見舞われてその場でしばし立ち往生。前の見えない中を下山に予定していたお花畑散策などとんでもなく30分近くかかってやっとの思いで畳平にたどり着きました。もちろん全身ずぶぬれだけど、さすがにゴアテックスのレインウエアと登山靴はそれなりに水害を食い止めてくれました。

雨上がり
肩の小屋で1時間近く避難していた後続組もやっと戻ってきて、1時間遅れで帰りのバスが出発。雨上がりの畳平はさわやかな空気に包まれて高原ムードたっぷりでした。

夕焼け諏訪湖
諏訪湖SAからは夕焼けを背景にした諏訪湖が広がっていました。この頃は山もくっきり。ああ、乗鞍岳山頂からの展望はどんなだろうかと思いがつのりました。でもねえ、そもそも3000メートルの北アルプスに日帰りで行こうなんてことがそもそも邪道かな。やはり高山がすっきりと姿をみせてくれるのは午前中ですよね。
中央道の事故渋滞もあって自宅に帰り着いたのは夜中の11時過ぎでした。バスに11時間、登山歩き3時間の北アルプス山行。でもあらためて山のこわさを思い知った貴重な体験となりました。
| 隊長けん | | 22:37 | comments(0) | - |
碓氷峠廃線の道
海の日の3連休も家庭の事情で?遠出はできませんでしたが、せめて1日はということで青春18キップの初日の日曜日に軽井沢の近く信越線横川駅から碓氷峠を超える廃線の道をたどりました。標高は500メートルから700メートルほどの上り坂です。

アプト道起点
碓氷峠は信越本線の横川〜軽井沢の間にあって66.7%(1000メートルで66.7メートル上り)という急勾配の難所ということで、線路の中央に機関車と歯車を噛み合わせるアプト式鉄道が走っていたとのこと。平成9年の長野新幹線開業で廃線になった横川〜軽井沢の一部がアプトの道として観光遊歩道になっています。

歩道と線路
右が廃線を歩道にした遊歩道。そして左の線路はまだ現役で観光用のトロッコ列車が走っているようです。

霧積川橋梁
廃線の橋梁の下には霧積川が妙義山塊の山間を縫うように流れていました。

トンネルと緑
日本発のレンガ造りの丸山変電所(国の重要文化財)や裏妙義を望む日帰り温泉施設峠の湯をたどりつつ、機関車のあえぎが聞こえるような急勾配の道に5つのトンネルが続きます。

めがね橋
そして1時間半ほどで遊歩道の終点は第3橋梁のめがね橋。そこから旧国道に下りて見上げるレンガ造りの重厚な4連アーチは日本最大規模でこれも国の重要文化財となっています。

ミニSL
帰りはひたすらの下り坂。途中ダム湖ながら1周20分の遊歩道もある碓井湖に寄って戻ってきた横川駅前は鉄道文化村としてSLや昔の特急列車などが並び家族連れの人気スポットです。ちょうどミニSLが煙をはいて走っていました。

峠の釜飯
仕上げは、横川といえば…やはりおぎのやの「峠の釜飯」で決まり。120年間変わらない味を守り続けてきた伝統の駅弁はやはり旨かったです。缶ビールもね!
| 隊長けん | | 14:05 | comments(0) | - |
4回目の富士山
先週は富士の見える…はずの高川山一人足慣らしでしたが、今回は押しも押されぬ日本一の「富士山」に山の会の仲間4人と登ってきました。
二番目に高い南アルプスの北岳から600mも高いダントツ1番3776mの山だけに、登山シーズンは7月、8月の2ヶ月限定です。この間になんと世界中から30万人が訪れる超ハイシーズンで土日は登山道が大渋滞。という状況を避けるために木曜、金曜の平日1泊での計画となりました。真面目な?サラリーマンとしては心苦しいところですが、転勤の引越しで土日もなかったことを考えれば…まあ夏休み第一弾ということで許してもらいましょう。

河口湖5合目から
新宿から高速バスで2時間半で河口湖口5合目へ。平日のおかげで貸切に近いゆったり座席でした。それでも曇り空の5合目は中国からの団体など大勢の人で賑わっていました。
標高2305mの5合目を13時40分ころにスタートして、まずは富士吉田口との合流点まで20分ほどの下り道。7合目まで14,000円払えば馬の背中でゆったりのコースもあるようですが、さすがに利用者はいませんでした。

吉田口へ
ここ5合目周辺は「お中道」といって、秋には見事に色づく広葉樹の森が広がって、気持ちのいいハイキングコースになっています。前回訪れた時にはカモシカを見かけた仲間もいたところです。

東洋館食事
まもなく森林限界を超えてそこから先は富士山独特の火山土壌のザラザラ砂岩や礫岩、溶岩の岩場が延々と続きます。おなじみの単調なジグザグコースは高度を増すに連れて体力を奪っていきます。
今回は万一に備えて酸素缶を携行して歩きましたが、高山病予防のために休憩のたびに酸素缶深呼吸しました。そのせいかなにごともなく快調に16時過ぎに8合目近い250年の老舗小屋「東洋館」に到着。それでも仲間の中には高山病の兆候も現れていました。
小屋は昨年建て替えたとかでまだ木の匂いのする快適さ、富士山が世界遺産になれない最大の理由とも言われる肥溜めトイレ?もなんと信じられない水洗に生まれ変わっていました。
10代目の主人こだわりの食事はふわふわハンバーグに自家製3年ものの味噌汁。ご飯も3000m近い小屋とは思えないほどやわらかく美味でした。缶ビール1本だけのカンパイで19時過ぎにはもう横になりました。

ご来光山中湖
午前2時に山頂目指して出発。土日はヘッドランプの明かりが数珠つなぎですが、この日は自分のランプだけが頼りの夜中歩き。40分ほどの岩場を過ぎるとその後はまた単調なジグザグザレ場歩きが続きます。4時30分、3500mの小屋で富士山といえば…「ご来光」を迎えましたがこの日は厚い雲が空を覆ってどうなることかとやきもきしましたが、なんとかちょうど山中湖の上に雲の切れ間からご来光を拝むことが出来ました。

山頂全員集合
6時過ぎに全員なんとか無事に富士山頂へ到着。南アルプス方面をバックに集合写真を撮ることができました。私は4回目の富士山、3回目の山頂で感動もそこそこ…とはいってもやはり日本のテッペンに立つ喜びはいいものです。

火口の雪渓
富士山の最高地点3776メートルは火口をぐるっと回った元測候所のあった剣が峰です。お鉢巡りの中で覗いた火口は雪渓に覆われていました。登山道周辺もまだ今年はたっぷりの残雪があって吹き通る冷気も下界を忘れさせる冷たさでした。

剣が峰4人
ここがほんとの日本のテッペンです。でも実はすぐよこに展望台があって階段で5メートルくらい上れば360度の大展望ということでしたが、高所恐怖症の私はもう剣が峰で満足でした。

南アルプス
でもお鉢巡りの後半には展望台と同じ、端から端までの南アルプスの大展望と、その奥には北アルプスの山々も遠望することができました。

須走7合トマト
山頂からの下山はジャリ道が続く須走下山道へ。カカトでジャリを押し込んで走るように下っていくと登りの3分の1の時間で済むということですが、30分も続くともう足腰がもちません。あとはゆっくり踏みしめながらそれでも登りの半分以下の時間で2000mの須走新5合目に到着。途中の小屋で食べた冷えたトマトとゴール地点のソフトクリームは最高に旨かったです。

そして、午後1時のバスで御殿場へ向かい、タクシーに乗り換えて温泉場へ急行。砂ぼこりの汚れをおとして仕上げのカンパイで、あらためて日本一の富士山登頂の感動を思い返しました。
| 隊長けん | | 23:28 | comments(0) | - |
足慣らしの山歩き
片付けやらなにやらあわただしい週末が続きましたが、とりあえずの一段落と、九州観光生活でなまった足腰にムチを入れる?ために暑い中大月の高川山を歩いてきました。

中央線
8時過ぎに八王子始発の甲府行きに乗車。やはり山も旅もローカル列車がいいですね。首都圏JR乗り放題のホリデーパス2,300円を利用しました。

たくじ家
着いたところは大月のひとつ先初狩駅です。標高457mあるもののやはり盆地特有の暑さはなかなかです。そして駅から程近いところに私の次兄夫婦が居を構えています。この日はサプライズ訪問でしたが快く迎えてくれて、梅割のヘルシードリンクと山食用に自家栽培のもぎたてきゅうりの梅塩もみまでいただきました。ごちそうさま、おいしかったです!

山頂
汗にまみれながら1時間あまりで高川山山頂へ。ここは富士山の絶景ポイントとして名高いところですが、この日は朝から霞におおわれてな〜〜んにも見えませんでした。まあ、目的が足慣らしだからいいですけどね。
霞の富士

正華
下山は富士急行の田野倉駅まで1時間15分。けっこうな急斜面が続いてストック頼りのおぼつかない足取りでした。
そして大月では、山の会ご用達の中華料理「正華」で2年半ぶりに元気なおかみさんと再会しました。店に入ったとたん「あら〜久しぶり!」と言ってくれてうれしかったですよ。裏手の銭湯が廃業してしまったのがなんとも残念ですけどね。でも大ビールも特製餃子もかた焼きそばも変わらない味でおいしかった!!
次回はホイッスルの仲間と9月の予定です。

さて、足慣らしがなんとか無事に済んだので、もう4日後には今日姿を隠していた「富士山」本体に登ることにします。高山病経験者としては一抹の不安はあるけど、睡眠と休肝を心がけて万全な体調でチャレンジします。
| 隊長けん | | 20:08 | comments(0) | - |
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