またまたJRの陰謀にまんまと乗って12000円キップで八幡平、岩手山、八甲田山の東北百名山を3日間で歩いてきました。
週末の予報は芳しくなかったので金曜日は仕事…のつもりだったんですがなんとか雨は避けられそうだったので急遽3連休にしました。
初日は始発のこまち号で盛岡へ。バスに揺られて八幡平へ続く茶臼岳登山口に着いたのはもう11時半です。
空はドンヨリ、周りはガスの歩き始めでしたが、しばらくはなかなかの急登が続いて息が切れました。30分ほどの山頂は八幡平の大展望台のはずでしたが360度真っ白な世界でした。
緩やかな遊歩道を進むにつれ回りは湿原に。池とうと色付き始めた大草原が広がってガスの切れ間から見事な景観が見えてきました。
木道を歩くうちに遠くで雷鳴がしたと思ったらなんとかガマンしていた空から雨が降り出し、小学校の団体は引き返したようです。私は傘を片手に足を早めて13時に山頂到着。
展望台からは明日明後日の山も眺められるはずが視界はゼロでした。そそくさと沼を巡りながら駐車場へ。14時半のバスで盛岡へ戻りました。
この日は盛岡泊まり。開運橋に近いホテルの隣のピョンピョン舎で焼肉冷麺セットで夕食。もちろん焼肉といえば…真露をいただきました。
ふつかめは岩手山。2000mを越え7時間歩きの上級コースです。
市内からの眺めが岩手富士の名の由来なんですが山頂はスッポリと雲に覆われていました。
バス便がないので馬返し登山口までタクシー4680円なり。一人旅のつらいところですが百名山のためにには仕方なしです。
7時前から樹林の新道ルートを歩き始め7合目で旧道と合流。展望も一気に広がって山頂も姿を見せてくれました。
火山特有の岩ゴロゴロ道ですが笹原や高山植物も楽しめ快適な登りでした。
8合目には立派な避難小屋があって水洗トイレ付き。手の切れるような清水も溢れていました。
残り200mは火山岩の道をたどって馬の背から火口を巻いて山頂に立ちました。
4時間15分、汗もたっぷりかいて8合目で補充した水が大助かりでした。遠望はきかなかったものの青空に恵まれてなかなかに立ち去りがたい爽快な山頂でした。
とも言っていられないので20分後に下山。昔の噴火の溶岩流をたどる焼走りコースです。途中の急斜面には数百メートルに渡ってコマクサの大群落地があってまだしっかり咲いていました。細かい砂利道を駆け降りたり溶岩道をたどったり最後は樹林と変化を楽しみながら3時間で駐車場着。迎えのタクシーで盛岡へ戻ってからJRに乗車。八戸経由で宿泊地青森へ向かいました。
ホテルは出張でよく利用したサンルート。1泊3700円でした。夕食はホテル地下の和食。美人女将と女性ばかりの店でホタテやホヤなど地元の名産を食し、もちろん地酒ジョッパリもいただきました。
さて最終日は八甲田へ。十和田湖行きのバス1時間でロープウェイ乗り場です。始発9時のロープウェイは満員でした。
一気に600m上がって山頂駅は高度1300m。八甲田の主峰が1580mなのでヤレヤレ。もうけっこうヒザが痛んでいます。とはいってもふた山越えて主峰ですからそう甘くありません。大湿原の散策路から登山道に入って赤倉岳へ、そからは気持のいい尾根道の登り下りが続いて最後は避難小屋から円いお椀型の大岳へ40分の往復。
11時到着の山頂は雲が晴れたりかかったりでしたが風も爽やかでロープウェイ駅から尾根伝いのルートも眺められてやはり気持のいい空間でした。
最後の下りは有名な温泉場酸ケ湯がゴールです。
八幡平に勝るとも劣らない大湿原は延々と続いて振り返る度に大岳の円い山容がどっかり構えていました。
13時過ぎ、予定より1時間早く酸ケ湯着。
さっそく千人風呂に入って乳白色湯に浸かって大満足。ふと横を見ると女性が3人入っていました。ここは混浴だったんですね。風呂上がりはざるそばともちろん生ビールで3日間の計画達成と無事を祝して一人乾杯しました。
帰りも予定を早めて青森駅から津軽、はやての指定を変更。初日こそ雨にたたられたもののその後はまずまずの天候に恵まれて、無事百名山3山をクリアすることができました。これでちょうど70になりました。あと30はどうなることですかね??