春の青春18キップ旅第一弾で76座目の百名山伊吹山に登ってきました。
昨年夏以来のムーンライトながらに乗って金曜日の深夜東京駅を出発、ダイヤどおり早朝6時前に大垣に着いて米原行きに乗り換えて近江長岡で下車。
ホームからも伊吹山のどっしりした姿が間近に見えました。バスに揺られて登山口には7時半。
夜行は足も伸ばせない座席でしたが朝食弁当もたいらげて体調は上々でした。
伊吹山は春から秋まで高山植物が咲き競う花の山として有名ですが、さすがにまだ早いようで、代わりに?残雪がそこかしこにマダラ模様を描いていました。登山道は南斜面ですが、スカイラインの走る北斜面はまだ1メートルの雪でスキー場もオープンしているようです。
樹林の道を抜けると3合目からは一気に視界が開けてスキーゲレンデ跡の草原を進みました。5合目あたりからは時折雪渓を歩き岩ゴロゴロ道が続いて歩きづらいものの傾斜はさほでではなく、1時間ほどでまだ一面の銀世界の山頂に到着しました。
登山口からは3時間弱の行程です。織田信長が築いた安土城跡の小高い丘や琵琶湖もかすかに見渡せました。
下りはやや急ぎ足で進め、12:40に迎えに来たタクシーになんとか間に合いました。
また東海道線に乗って下車したのは近江八幡駅。
江戸期の近江商人の町として大変な賑わいをみせた琵琶湖のほとりの町ですが、駅から2キロほど行くと、堀割沿いに昔の街並みがタイムスリップしたように落ち着いた風情を漂わせていました。
初めての町なので1000円のパスポートを買って資料館や豪商の屋敷を探訪したあと、町の中心からロープウェイに乗って280メートルの八幡山に上りました。ここは悲劇の武将豊臣秀次の居城で要塞のような威容を誇っていたようですが今は石垣が残るだけです。
もちろん眺めはバッチリなんですが、春霞で眼下の琵琶湖もうっすらとしか見えませんでした。
ロープウエイを降りてからまた街並み散歩。近江八幡といえばもうひとつ、あのメンソレータムのふるさとなんですね。そういえば会社が近江兄弟社。本社だけでなく近江兄弟小学校と中学校までありましたよ。
夕食は駅前の居酒屋で串揚げを賞味。これといった郷土料理は見当たりませんでした。
早朝から夕方まで歩き詰だったのでけっこうくたびれました。
明日は天候も悪そうなのでまっすぐ埼玉に帰ることにしましょう。