なんと先週の道東3座に続いて、金曜日から2泊3日で百名山のトムラウシ2144mに旅行社のツアーで行ってきました。
先月日帰りで菅平の四阿山に行ったアルプスEPという山旅専門会社のツアーで、もちろん?一人参加です。先週と同じ羽田北ウイング8番に集合すると参加者は6人の小パーティー。7月頭のツアーが中止になったので無理して実施したような??でも私が最年少と覚しきメンバーでなんとなく安心しました。
昼にとかち帯広空港に着いて味噌ラーメンでランチ…どうという味じゃなかったですけどね。
トムラウシは北海道の真ん中にあって穏やかに大きな山容の360度大展望の山ですが、ちょうど1年前には天候激変でなんと8人も低体温症で死亡したところなんです。
先週のように晴天続きならお花畑を楽しみながら、大雪〜十勝の山並みを展望する絶好の山…のはずだったんですが…先週とはうってかわってどしゃ降り山行になってしまいました。
空港から送迎バスで2時間半の東大雪荘は国民宿舎とは思えない立派な宿で広々した温泉は露天風呂のすぐ下を清流が流れ、料理も上々でした。
一夜明けた土曜は3時起床。空模様は…と窓を開けると午後からと言っていた天気予報に反してなんともはやの涙雨でした。
仕方なく慌ててレインウエア、スパッツを出して3時半にマイクロバスで登山口へ出発。ツアーリーダーのNさんとパーティー6人のほか3人が同乗。ほかにも団体バスがいました。
白々明けてきた4時に900mの登山口出発。直ぐに急登になって30分ほどで長く緩やかな登り道が2時間も続きますが、なんとず〜っと信じられないドロンコ道でこの日の雨も手伝って、ズボッ!ドボン!の大ヌカルミでした。スパッツなど役に立たずシリオもゴアテックスも無惨な姿になってしまいました。
山はさほどの急登もなくお花畑、池とう、沢、雪渓など気持のいいルートで晴天ならさぞかし…さすが百名山というところですが、なにせ真っ白な世界で靴の中までグジュグジュでは感激の世界とはいきませんでした。
とにかくひたすら歩き続けてなんと7時間。最後の岩場をよじ登ってやっと81座めの百名山の山頂に辿り着くことができました。
往復路の帰りはさらにドロ沼化した道に悪戦苦闘しながら夕方5時に登山口着。1日の山歩きとしては最長の13時間コースとなりました。山歩きとしては最悪だったものの下りの岩場で大雪山系にしかいないナキウサギの可愛い姿とチチチという声に出会えたのは救いでした。
宿に着いてびしょ濡れ装備をエイヤとザックに押し込んで、まずは露天風呂にドボン。そして今日も豪華な夕食…を前にしながらキリっと冷えた生ビールでなにはどもあれ無事の下山を同行パーティーの仲間たちと喜んだのでした。
ちなみに今回のツアーの参加費用は12万円。単独で来られる山ではないので、まあ仕方ないんですが、やはり同行パーティーは全員百名山ハンターであと2つという男性もいましたが、別パーティーにはトムラウシでめでたく百名山達成という女性がいて、万雷の拍手を浴びていました。
私の記念日は…一応来年の9月が目標ですが、現役サラリーマンの身としてはもちろん仕事優先でなんとか日程調整してみましょう!?。帰りの日曜日はゆっくり朝露天風呂に入ってからマイクロバスで然別湖へ。
遊覧船から太古の森と湖を眺めて白蛇伝説の島もなかなか神秘的でした。霧雨の中を今シーズン最後の北海道の風景を楽しみながらとかち帯広空港に向かい、空港近くでは今や懐かしい愛国から→廃線となったJRの幸福駅にも立ち寄り。それなりの観光地になっていました。
とにかく天気は最悪…でもまちがいなくいつまでも記憶に残るやはり見事な名山でした。