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埼玉憲ジーの近場放浪記

2016年にサラリーマン生活から卒業して、窮々自適な年金生活に入りました。百名山と百観音もなんとかやり終えて、隊長けんの武蔵野レターもフィナーレ。家庭と懐事情から遠距離旅も引退やむ無しながら、せめて体が動くうちは、埼玉憲ジーの近場放浪記を続けることにしましょう。
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山の会で谷川岳
 8月例会は関東にある日本百名山「谷川岳」天神平往復コースを6人で歩きました。例会ではもう3回目の谷川岳ですが天神平コースは初めて。5月の番外編では土合から車道歩きで一の倉沢に入ってたっぷりの雪渓の上で岩山を見上げながらの岩壁鑑賞宴会を楽しみましたが、今回はマチガ沢と一の倉沢を眼下に見下ろしながらの稜線歩きです。


1300
mまでロープウエイで上がる楽なコース…とはいいながら、樹林の中でも汗が噴出す猛暑と稜線の炎天に苦しみ、谷川らしい岩場とクサリも何ヶ所かあって、もちろん稜線の足元は奈落の底状態で十分スリルと岩山の醍醐味を味わうことができました。

まずロープウエイを降り立った天神平からの山頂の景観が迫力十分で、もうこれで満足!なんて気分になりました。リーダーのNさんは湯檜曽川対岸の朝日岳・白毛門からさらに平標・仙の倉などぐるっと見渡す稜線は全部歩いたとご満悦でした。

トマノ耳まで2時間半、Aさんは念願の百名山山頂に満足の笑みを浮かべていました。もちろんほかの4人も同じ気持ちだったでしょう。私は4回目ながらやはりルートごとに谷川岳の魅力は新たな感動を与えてくれます(前のことを忘れているだけかも!??)。




数珠つなぎの人であふれる山頂から最高地点のオキノ耳、さらに一の倉沢ノゾキに近い岩場の鳥居まで足を延ばしてしばし崖下展望。いましたよ命知らずのクライマーが、私はこわくてのぞけなかったですけどね。トマノ耳に戻ってそれぞれに昼食をとってから、青空を隠し始めた雨雲に追われるように一路下山開始。私はたまにはお先にということで下りのスペシャリスト?Oさんの後を追って懸命についていくと、コースタイム2時間15分のところをなんと1時間20分で天神平にたどり着きました。

そして5分としないうちにポツポツきていた雨が豪雨に変わって急ぎ足の観光客や下山者がロープウエイ駅に駆け込んできます。さらにゴロゴロっときたところでロープウエイ運転停止。ちょうどその時後続の4人が傘やカッパ姿で到着しました。聞けばヤマちゃんが足をつって大変だったとか…携帯もつながらず助けに行けなかった先行組はちょっと反省です。

ロープウエイ再開までの時間にロープウエイ駅のレストランで生ビール乾杯で反省会。1時間後に再開してすぐに下ったおかげで2回目の運転停止は回避できました。バスで向かった水上駅から乗った普通列車の車内で2度目の反省会。さらに大宮駅ではAさんを除く5人で3回目の反省会に突入したのでした。
| 隊長けん | | 22:15 | comments(0) | - |
最後の夏休みに大朝日岳
雨予報でやきもきした神宮花火大会が無事終了したのを見届けて、翌金曜日から最後の夏休みをとってまたアルプスツアーで東北の百名山・大朝日岳1870mに行ってきました。
行き帰りとも山形新幹線で泊まりは登山口の鉱泉宿という贅沢な?ツアーで金曜日の出発も大宮11:34とのんびりでした。
車内で2回目の女性リーダーから行程表を受け取って山形からはローカル左沢線に乗り換えて、最上川沿い、その昔一大ブームとなったテレビドラマおしんの舞台・寒河江が入山の駅です。
ツアーに参加するのはアクセスが悪いことが一番の理由ですが、今回も駅前から11人が分乗したタクシーが1時間15分、15000円かかってようやく登山口の古寺鉱泉670mに着きました。

渓流沿いの細道を4分入ったところが鬱蒼とした森に囲まれた鉱泉宿。出迎えた元気な主人の案内で男3人の部屋に入りさっそく家庭風呂のような鉱泉に浸りました。今回はリーダーを合わせて8人が女性と肩身の狭い?メンバーです。宿は傾きかけたひなびたところでしたが、夕食は最高でした。

いわなの塩焼きにぜんまい、わらび、みず、きくらげ、やまくらげなどなどの山菜つぐし。どれも主人こだわりの味付けでまさに絶品でした。
土曜日はまだ満天の星空の中を3時半に歩行開始。山頂から南東に回って朝日鉱泉までなんと14時間!の行程です。

ヘッドランプを頼りに1時間あまりひたすら登って明るみ始めた空を振り返ると樹林の間から太陽が顔を覗かせ始めました。水場でおにぎり朝食の頃は足元もはっきり見えてヘッドランプはしまいました。

急登とだらだらを繰り返す歩きやすい道を汗をかきかか水場で補給しながら進むうちに、樹林を抜けると背後には雲海に浮かぶ月山と鳥海山がくっきり見えて疲れを忘れさせてくれます。

そして1500mの古寺山からは眼前に小朝日、西朝日に挟まれた大朝日岳がどっしりとした姿を見せてくれました。肩には避難小屋も見えます。
小朝日を巻いて木立の道から稜線の岩場を登り日本一おいしい?銀玉水でたっぷり水分補給してひと登りでお花畑の立派な避難小屋。

そして20分で9時30分展望抜群の大朝日岳山頂に立つことができました。

東に蔵王、南には写真の飯豊連峰がドーンと横たわり吾妻連峰も続いています。条件がよければ白馬連峰も見えるということでしたがそこまで贅沢を言ったらバチがあたります。
幸せな気分で写真を撮ってから下山。予定ではピークをいくつも越える7時間縦走コースでしたが山頂で満足!の女性陣の多数意見で急降下、沢沿い歩きの中ツル沢5時間半コースに変更になりました。私も内心は異議なしの気持でした。
とはいっても沢まで1000m以上の一気の下りは足を踏み外すと滑落の場所の連続で気をつけて慎重に進んでいきます。

振り返れば登りとは一変してピラミダルな大朝日岳山頂がさすが百名山の姿を見せていました。ボチボチ沢に出るというあたりで痛い!という女性の声。なんとスズメバチに足を刺されたようです。リーダーがすぐ抗ヒスタミン系の軟骨を塗って様子をみましたが、なんとか大事には至らなかったようです。

3時間下ってやっと吊り橋から沢道へ。あとはのんびりと思ったらリーダーから高巻きとヘツリが続きますと非情のお告げ。沢を離れての登り下りと沢渡りを繰り返しながら2時間余りかけて15時半、出発からちょうど12時間で朝日鉱泉560mにたどり着きました。

部屋にザックを降ろしてさっそく鉱泉で汗を流してようやくひと心地。朝日岳が展望できるテラスでビールで祝杯をあげました。旨かった〜!

夕食はここもいわなでしたが塩焼きではなく洋風仕立て。地元で育てているというダチョウのたたき(微妙な味(^_^;))や山菜などこちらも大満足のグルメでした。

直後にはこの宿でも今年3回目という大朝日岳山頂の夕焼け雲も見られて贅沢な山の一日が過ぎていったのでした。
もう1回鉱泉に入ってから明日は帰るだけだというのにもう19時過ぎには相部屋の二人につられて床に入ってしまいました(*_*)
それでも翌朝は5時まで熟睡。やっぱり疲れていたんですかね。
朝焼けに染まる山頂を仰いでから帰り支度。目玉焼き、納豆、海苔、レタス、山菜の正しい朝食のあと、ゆっくり散策してから8時半に行きと同じタクシーに分乗して帰路についたのでした。
途中道の駅に立ち寄って地元産物を物色。女性陣が箱で桃やぶどうに野菜などぞくぞく買うもので私もつられてつい桃とプチトマト買ってしまいました。
その後は左沢駅からローカル線で山形へ出て、やっぱり最後は駅ビルで山形そばと生ビールを味わってからちょうど昼の新幹線でおとなしく自宅に帰りました。
| 隊長けん | モブログ | 11:37 | comments(0) | - |
猛暑のお盆
20100814141239.jpg
4週続けて夏山の週末でしたが、お盆の今週末はひと休みです。
あれこれ家事もやらねばと思いつつ、今日は実家の老父を訪ねてから、命日も山だった母の墓参りに行ってきました。
老父はまもなく95。だいぶくたびれて弱気になってきましたが、まだ頭も足腰もなんとかなっているので散歩がてら二人ですき家まで行って牛丼ごちそうになりました。小遣いまで貰っちゃいました。
午後は総武線で錦糸町へ出て3ヶ月ぶりの墓参り。来年はもう7回忌です。
そして寺のすぐ近くの北十間川からのスカイツリーはもう400mを越えました。この日も撮影スポットの十間橋は大人数でした。
せっかくだから?季節はずれの亀戸七福神巡りをしましたが、ただ歩いているだけでシャツもズボンも汗みどろになってしまいました。
仕上げはご当地名物の亀戸ぎょうざをお土産に買って一路帰宅。
さてと、そろそろ缶ビールでカンパイ!といきましょうo(^-^)o
| 隊長けん | モブログ | 18:01 | comments(0) | - |
南アルプス百名山ツアー
8月1週の木曜日から4泊5日で南アルプス南端の百名山、聖岳ひじりだけ3013mと光岳てかりだけ2591mに登山旅行会社のツアーで行ってきました。
仲間との山歩きを始めて24年ですが、静岡駅からバスで3時間入らないと登山口に辿りつけないこの山陵は例会で行くことなど思いもつかない限られた登山家のルートで私はには無縁の山…のはずでした。
ところが、還暦までに百名山…などと思い立ってしまったおかげで山小屋4泊というとんでもない夏休みを過ごすことになってしまいまったのです。
初日は通勤客で込み合う東京駅前からバスに乗車。百名山ブームのせいか参加者はなんと20人という大盛況でした。とはいっても同じ登山拠点からスタートする2コース合同で、我がグループは参加者9人と添乗2人、かたや山仲間と数年前に歩いた荒川三山コースが参加者11人と添乗1人でした。構成をみても我々のコースの厳しさが分かりますよね。
東名高速を静岡で降りて延々2時間、さらに送迎バスで1時間、大井川を遡って本日の宿泊椹島ロッジに到着しました。

数年前に荒川三山に行ったときも利用した快適な南アルプスの拠点は大井川源流にも近い聖地なんですね。
ここで湯ったり体を温めて、いよいよ2日目は聖岳を目指して登山開始です。

早朝5時45分出発の荒川三山組を見送って6時半にロッジからマイクロバスで登山口へ、6時45分に歩き始めました。写真の主は今回の同行者ですが八ヶ岳の小屋の常連で250キロマラソンにも出たという恐ろしい健脚じいさんです(失礼!)

まずは快晴の中ですぐに急登を進み樹林の中を2時間余りの聖沢吊橋で休憩。腹ごしらえをしてからさらに急登が続いてさすが南アルプスの3000m峰に向かっていることを実感。

昼頃には滝見台で谷を挟んだ大きな山肌にほんの少し雪渓が残り、見事な何段もの滝が2本聖沢に流れ落ちている光景が見られました。

リーダーがゆっくり歩いてくれたおかげでさほど苦しさも感じず標高差1100mを6時間余りで、聖平小屋2260mに到着しました。
谷間にあって展望は効かないものの爽やかな空気と樹林に囲まれた別天地、テラスでさっそくビール、焼酎、ワインの懇親会が始まりました。もちろん翌日に備えて?明るいうちにお開き。夕食もシュラフの寝床に入ったのも明るいうちでした。夜中に見た満天の星は感動ものでした。
3日目は小屋で朝食のあと5時半に出発。この日も快晴、日焼けと水分補給に気を使う贅沢な悩みです。
まずは聖岳3013mを往復。

小屋から稜線をひと登りで目を見張るような広々とした木道の草地を歩き、縦走路との合流を右に登るにつれて数えきれない多彩なお花畑が続いて急登のつらさも忘れさせてくれました。

登山道からはどっしりした聖岳が姿を現しました。さらに樹林の中を進んで山頂も目の前に見える所が小聖岳。

ここからは砂ザレと岩稜の歩きづらい急斜面をジグザグによじ登って3時間で待望の聖岳山頂に立つことができました。

裾野を広げた富士山は目の前、明日の光岳はもちろん、南の盟主赤石岳や恵那山、中央アルプス、御嶽山、八ヶ岳まで一望。北アルプスは遠くに山並みが見られました。三角点のある奥聖岳まで20分で往復してから下山。着替えなどデポした小屋に戻って昼食のあと、草原の縦走路を左に折れて光岳の拠点、茶臼小屋を目指しました。

聖までの標高差の半分とはいっても日本二百名山に数えられる上河内岳2803mは山容も大きく稜線のお花畑も見事で登りごたえのあるいい山でした。

登り下りを繰り返して4時間余りの15時に茶臼小屋到着。
ここは60人収容の小じんまりした小屋ですが百名山ブームと夏休み時期ということで満員。1ブロックのスペースにちょうど11人の寝袋が並んで寝返り禁止!状態です。寝袋の隙間に膝を寄せて聖岳登頂を祝してカンパイ。小屋からは富士山がドッカリと見えますがテラススペースはありません。テント場は聖もここもカラフルに埋め尽されていました。
そして4日目は行程12時間の長丁場、ということでいなり弁当を持って夜明け前の4時、富士山の五合目の明かりが見える中を光岳目指して出発。パラッと来た空も星と三日月が戻って、まずは1時間の茶臼岳2604mに登ります。実はここが本日の最高地点なんですね。

ヘッドランプ歩きから稜線に出ると三日月を天上にした富士山方面が朝焼けに染まり始めて、茶臼岳山頂では素晴らしいご来光を迎えることができました。
さて、ここから先は岩場から稜線を辿り樹林に入ってひたすら光岳を目指す登り下りの連続。

標高はほとんど変わらないのにいじめとしか思えない?足腰トレーニングの難行苦行でした(ちょっと大げさかな?)。雲行きもだんだん怪しくなって、まあその分炎天は免れて歩きやすい日和だったことは助かりました。樹林の中のコブのような易老岳2354mから一旦下って木道の水場から300mほど登り返したところが光小屋。さらに100m弱15分ほどで南アルプス最南端の百名山光岳2591mに到着しました。

片道6時間の山頂は展望がなく、その足でさらに15分の山名由来の白く大きく断崖に突き出した光岩を往復。

団体で込み合った山頂で記念写真を撮ってすぐに下山しました。

連泊の茶臼小屋への帰路にはイザルケ岳2540mに寄って光岳と周囲の山並みを展望しました。
しかし、なんとか我慢していた空がとうとう泣き始めて、我々もやむなく雨具を身につけての最後の2時間となりました。リーダーの計画どおりドンピシャ12時間の行動は私にとって2週間前の雨の13時間トムラウシ山に次ぐロングコースでした。さすがに疲れました。
辿り着いた茶臼小屋は日曜日泊まりだというのにさらに超満員。60人収容なのになんと120人泊まるとかで通路まで寝袋が置かれていました。
16時に着いて濡れたものの片付けなどで時間がないというのに、やっぱりみんな膝を寄せて登頂記念カンパイは欠かしませんでした。この小屋は夕食に刺身を出すのが有名らしく、連泊した我々は2日ともマグロ?の刺身を食べました。デザートまですべて同じでしたが味は上々で私は全部平らげました。
百名山2座登頂の満足感に浸りながら暑苦しい寝袋でもんもんとした最終日の朝は、降り続く雨の中をまたもや4時に出発。足元に気をつけながらヘッドランプを頼りに1時間半。

やっと樹林にも明るさが届いて、沢の吊橋やハシゴ渡りを繰り返して最後の登りヤレヤレ峠から下った畑薙大吊橋180mを無事に渡り切ってちょうど9時。


南アルプス百名山ツアーもやっとゴールインです。

バスで畑薙ダムから白樺温泉で下車して、もちろん4日間の汗と脂をさっぱりと流して、食堂で全員揃って最後のカンパイ!無事全員完全踏破の祝杯を上げたのでした!
そして路線バスで2時間40分。さらに静岡駅から東名高速バスに乗り換えて2時間半の夜7時45分に定刻どおり東京駅に無事到着しました。
どうなることかと心配だった4泊5日の南アルプスツアーは天候とリーダー、同行者に恵まれて思い出に残るよい山旅となりました。
| 隊長けん | モブログ | 19:20 | comments(0) | - |
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