10月の3連休は8日金曜日の夕方JALで関西空港まで飛んで10日まで、西日本でまだ残っていた百名山「大峰山」と数年前に一人で訪ねた「大台ケ原山」に山仲間のOさん、Uさんと3人で行ってきました。
関西空港から近い貝塚がOさんの故郷で、主不在の屋敷が初日の宿になりました。Oさんも半年ぶりの里帰りということで、夏を越えた庭は背丈近い雑草に覆われて、山から戻っての草刈りがしんどそうでした。
新幹線で駆けつけたUさんと揃って腹ごしらえの夕食。地元の名産も出て前夜祭が盛り上がり過ぎたかもです。
前夜祭といえば、まさにこの時期は勇壮なだんじり祭りがこの地方の町々で行われて提灯が並び翌日からの本番を待つばかりでした。
9日は5時起床。6時前にOさん親戚の車を借りて奈良の山奥まで3時間の遠距離ドライブでしたが、前日からの雨が降り続いて登山口近くが通行止めの恐れもありましたが、朝のうちはなんとか免れて、名ドライバーのおかげで無事大峰山登山口の行者還トンネル西口1100mに到着しました。
悲しいかな、さっそくレインウェアにしっかり身を固めて9時10分に歩き始めました。
大峰山は世界遺産地域にも入って神聖な修験の山として知られ、険しい縦走路が続くようですが、ここは最短で最高峰の八経岳1915mに向かうルートです。
縦走路の奥駆道までの1時間は沢を渡ってから雨の中の急登が続いて、ぬかるみと水の流れに苦労しながら稜線に着きました。
ここからは緩やかな紅葉の樹林を登っていきますが、雨はますます激しくなって寒さも増してきます。川のような登山道を気をつけながら歩いて2時間弱で弥山小屋1895mへ。
「こんな日に来たらあかん」と小屋番に言われながらトタン屋根に打ちつける雨を避けて腹ごしらえ。愛用の靴の底がはがれたuさんは小屋番さんにヒモとガムテープで緊急修理してもらってました。ザックをデポして空身で八経ケ岳まで往復45分のピストン。
植生への鹿害防御仕切りの中、濁流の道をたどって百名山の山頂に立つことができました。もちろんなにも見えませんでしたけどね。
雨が降り続くと道路が通行禁止の恐れありということで、急ぎ足で下山…したのはいいけど2回ほど木の根に足を引っ掛けて転びそうになりました。
朝よりかなり増水した沢の吊り橋を渡ってまもなく、工程より1時間早く駐車場へ到着。
トンネルを抜けて国道から大台ケ原へ向かうドライブウェイは…なんとまさに通行禁止の標識が道路を塞いでいたのです。
雨は小やみになって、どうしようかと思案していたら様子を訊いたラーメン店主の行けるところまで…という声にそそのかされて同類ドライバーとともにバリケードを?突破して大台ケ原に向かったのです。結果は途中冠水地点もあったものの無事目的地にたどり着くことができました。
この日の宿は「心の湯治館」。濡れた衣類と靴を乾燥室に置いてから個室でゆったり。風呂上がりのビールとヘルシーメニューの夕食を味わって軽い寝酒のあと21時にはフトンに入りました。
日曜日は朝食のあと8時前にガスのかかった登山口1270mを出発。
右回りにまずは百名山の日出ケ岳山頂1695mまで40分。宿から山頂までの標高差わずか125mの楽チン百名山なのでした。
残念ながらここも展望なし。木道や遊歩道が整備されたほぼ平坦なコースを進むうちに天気も回復し、ガスが流れて快晴の青空がのぞくようになりました。
紅葉と笹原、台風で折れて立ち枯れた木々の幻想的な景観を満喫しながら1時間ほどで断崖絶壁の岩場大蛇ぐらに到着。
2筋の滝も見事で目もくらむ展望とスリルを味わいました。昨日雨の中を歩いた大峰山系が見えるはずでしたが、残念ながら山々の上部は雲に覆われていました。
そこからは急降下で谷底の激流の沢から同じ分だけ登り返してやっと登山気分を確認して?トータル3時間15分ほどで大台ケ原山周回コースを歩き終えました。
11時半に駐車場を出発。天気も回復して紅葉の時期だけあって、観光バスや乗用車で大駐車場もいっぱいになっていました。続々上がってくる対向車を横目に下り車線は貸し切り状態。
国道へ出て30分ほどの[杉の湯]でさっぱり汗を流してから隣接の食堂でなんと…735円のうな重(味は1200円くらい??)を食べて、大満足で山旅の仕上げ。
列車で帰るUさんを吉野口の駅で降ろしてさらに2時間ドライブでだんじり祭りで賑わう貝塚市内に無事ゴールインしました。
さらに飛行機の時間までと焼肉までごちそうしてくれたOさんには大感謝の3日間でした。
ツアーも楽だけどやはり仲間と行く山は最高ですね!