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埼玉憲ジーの近場放浪記

2016年にサラリーマン生活から卒業して、窮々自適な年金生活に入りました。百名山と百観音もなんとかやり終えて、隊長けんの武蔵野レターもフィナーレ。家庭と懐事情から遠距離旅も引退やむ無しながら、せめて体が動くうちは、埼玉憲ジーの近場放浪記を続けることにしましょう。
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山の会で吾妻耶山
 新緑と山菜や春の花々が咲き競う5月の例会は、谷川岳の展望台でもある上州の山、吾妻耶山にホイッスル12人で、賑やかに楽しく歩いてきました。高崎からの上越線車内で12人全員集合を確認。車窓からは雪をたっぷり被った谷川連峰と今日の吾妻耶山から大峰山の稜線が間近に見えました。

右のトンガリが吾妻耶山(1341m)です。
水上駅からは、
3台のタクシーに分乗して登山口の仏岩トンネルへ。

ここでも雪を戴いた山を眺めてから
10:50に新緑の山道を歩き始めました。

ブナの新緑は明るく本当に気持ちのいい林です。
行き違った早々の下山者からは、花がキレイですよ!と声をかけられて期待が高まります。

登山口から
20分ほどのところにトンネル名前由来の仏岩が聳えて、一応手を合わせましたが、私の目には仏というより猿の後ろ姿のように見えました。

そこから間もなく山道脇には濃いピンクのヤシオツツジが現れていよいよフラワーショーの始まりです。この時期はシャクナゲが最盛期。


ピンクが鮮やかなアズマシャクナゲや白地に淡い赤や黄花などとりどりのシャクナゲが山道の周りを埋め尽くしていました!ほかにも可憐な花々も目を楽しませてくれましたが、なにせ花音痴の身には名前が右から左で残念ながら覚えていません。

開けた谷筋の向こうには谷川連峰が木々の間に浮かぶように見られ、これも壮観です。

さらに山道は苔むした幽谷を辿り、

雪渓を踏みながら最後の急勾配をよじ登って、ようやく緩やかになった樹林を抜けて予定より
30分早い12:20に吾妻耶山の頂に到着しました。

さっそくのランチタイムにはS
さん持参の冷えたすいかが最高のご馳走。もちろん山頂からの展望も申し分なく、谷川連峰はもちろん武尊や上州の山々がぐるっと見渡せました。

谷川岳をバックに記念写真を撮ってから、
20人ほどのツアー団体に先んじて下山開始。15分ほどの赤谷越峠の分岐で、大峰山に登る5人組と迂回して下る7人組に分かれて大峰沼で合流することにしました。私は例会の計画通り迂回組に入ってひたすらの下り道。

スキー場のゲレンデからまた林道に入って
1時間で浮島が天然記念物に指定されている大峰沼にたどり着きました。

ほどなく山越えの健脚
5人組も合流して全員集合。あとは温泉目指してスピードアップ。

やはり予定より
30ほど早い15:40に日帰り温泉風和の湯に着きました。

脇を流れる利根川はラフティングのメッカ。この日も日差しと雪解けの急流に恵まれてたくさんのゴムボートが川を下っていました。

温泉で汗をながしたあとは、温泉バス組の待つ上牧駅前で、なんと花壇を囲む持ち込み宴会。まさに花とオジサンたちの図でした。
定刻に上越線に乗車してから、また車内宴会の再開。高崎で乗り換えてからはさすがに一休みでしたが、有志……ただの飲んべえ
5人組は大宮で途中下車して、魚や一丁でまたもや反省会に突入したのでした。
| 隊長けん | | 19:10 | comments(0) | - |
夜行バスで荒島岳
今年の百名山第2弾は、アルプスツアーの夜行日帰りバスで福井の荒島岳へ行ってきました。
荒島岳は、百名山の生みの親深田久弥のふるさとの山で、ちょっと身びいきのところもあるようですが、1523mの低山ながら、九頭竜川を眼下に、霊峰白山の山並みを仰ぎ見る北陸の名山で、山頂から両裾を引く姿も美しく、とくに新緑のこの季節はブナの樹林はもちろん、春の花々が登山道を彩ってまさに、花の百名山でもありました。
金曜日の新宿西口を21時に出発したバスは15人の参加者と2人のリーダー。参加者は男7人に女8人、平均年齢はやはり65才以上ですかね!?
ゆったりしたシートのおかげで、足を伸ばしてウトウトと6時間。夜中の3時に九頭竜道の駅に着いて、しばし仮眠のあとおにぎりで腹ごしらえ。

深田久弥と同じ中出登山口420mにバスで移動して、5:05に林道を何回も横切りながら山道を深く進んでいきます。
明るい樹林は道も歩きやすく、ペースがゆったりのせいか標高差1100mの勾配もさほど気になりません。
なによりの楽しみは次から次に現れる可憐な花々。

ピンクのイワウチワや

ニリンソウの群生。

カタクリ、ショウジョウバカマ、

シャクナゲ、山桜にヤシオツツジ。さらにコゴミ、コシアブラ、根曲り竹などの山菜も採り放題でした!?

最初のピーク小荒島岳からの荒島岳の姿は秀麗でした。

いったん下って下山ルートとの分岐を過ぎたあたりからは、残雪を踏み、クサリ、ハシゴも伝いながらの本格的登山気分も味わって、登山口から4時間15分かけてようやく山頂に立ちました。


霊峰白山は真っ白な頂きをかすかにみせてくれましたが、周辺の山々もなかなかの景観でした。

大勢のツアー客で賑わう山頂も日差しが陰ると風も冷たく、オ〜さむ…ということで早めの昼食のあと滞頂30分で下山開始。

山頂直下の急勾配と雪に気をつけて50分。

分岐まで戻って右手へ。

新緑で一際あでやかなブナ林を下って、廃墟と化したスキー場跡地から、岩ゴロゴロのゲレンデを足元に気をつけながら、

眼下にとうとうと流れる九頭竜川を眺めつつ、さらに2時間かけて麓の勝原登山口に12時40分に降り立ちました。
休み休みながらとはいえ、7時間半の行程はなかなかのロングコースでした。

仕上げはもちろん、温泉施設に立ち寄って露天風呂でゆったりしてから、湯上がりに缶ビールで、92座目の百名山を一人祝ったのでした。
14時50分に出発したバスは、遠路550キロを走って21時過ぎに無事新宿駅に到着したのでした。
| 隊長けん | モブログ | 17:12 | comments(0) | - |
はやぶさで仙台へ
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年に1回の仙台支局出張が、大震災の影響で延び延びになっていましたが、ようやく今日日帰りで行ってきました。
3月に走り始めて1週間でストップした新型車両、はやぶさも再開後の今は、同一料金で乗車できるということで、せっかくなら往復とも指定席が取れたので、初乗りしました。
大宮発9時09分のはやぶさは、超ロングノーズのみどりの車体をホームに滑らせて、颯爽の登場でしたが、車内は私が座った一般席はほかの新幹線ととくに変わり映えしませんでした。
速度も調整しているので、とくに速さは感じませんでしたが、福島に入ると民家の屋根がブルーシートに覆われているのが目に付くようになって、やはり震災の爪痕があちらこちらに見られるようになりました。
安達太良山や吾妻連峰の山並みは残雪を被っていつもどおりの姿でしたけどね。
仙台の市内はもうかなり元に戻った雰囲気でしたが、それでも駅ビルは全面シートに覆われて、コンコース内の寿司屋通りは通行禁止になっていました。
支局は震災でキャビネットや間仕切りが倒れてテレビや機材が落下するなど大変な惨状でしたが、今でも一応仕事スペースは確保したという状況で、まだまだ雑然としていました。
その後に訪ねた印刷工場は外壁が崩れたり、輪転機はやっと1台でやりくりしている状態ですが、海に近いものの川で食い止めてなんとか津波の被害を免れたのは不幸中の幸いでした。
工場から歩いて40分ほどの仙台港には津波にさらわれた乗用車が何百台も残骸をさらして、なぎ倒された電柱やえぐり取られた道路が津波の猛威を、ちょうど2ヶ月経った今でもまざまざと見せつけていました。
被災地に来て、なにもできない私ですが、せめて地元への還元のつもりで!?山盛りのお土産を買って、昼は支局員と牛タン定食を、帰りには一人で駅ビル食堂の晩酌セットをいただいて、消費者貢献?しました。
帰りのはやぶさでグランシートとグリーン車を見学しましたが、ゆったりシートはもちろん、さすが!専用アテンダントやドリンクサービスもついていてゴージャスでした。まあ自腹で乗るつもりはありませんけどね。
| 隊長けん | モブログ | 19:10 | comments(0) | - |
藤まつりと足利散策
飛び石ゴールデンウイーク最後の土曜日に、大宮からJRの臨時列車藤まつり号に乗って足利へ行ってきました。

5日の亀戸天神の藤の花はもう盛りを過ぎたようでしたが、足利フラワーパークの藤まつりは今が盛りなのか、6両の臨時列車は老々女々?で満員でした。
予報は雨模様でしたが、最寄りの両毛線富田駅に着いた11時頃は薄日も射してまずまず。

ここは昨年秋に山の会で歩いた大小山の下車駅で、今日もわかりやすい山頂の大小の看板文字がはっきり見えました。
ぞろぞろ列になって15分ほどでフラワーパークへ到着。

駐車場には大型パスが何台も止まっていて、旅行会社の旗もそこかしこに、園内も大変な人波でした。でも花のピークは限られているし、自粛自粛で沈滞している社会を考えれば活気ある光景はいいことですよね。
肝心の花ですが、さすがの人波だけあって、ドンピシャ絶好のタイミングでした。


藤の花は藤色はもちろん白や黄色もちょうど見頃で、かぐわしい香りが一面に漂っていました。


ほかにも多種多様なツツジが咲き競って、シャクナゲも赤、ピンク、黄、まだら色とこれまた多様な姿をみせてくれました。

大きな藤棚は圧巻。まさにフラワーパークの名にふさわしい世界で、山を歩いても花の名前を覚えない私でも、たまにはいいなあと満足しました。
ここから駅に戻って歩き始めると同時に雨が降ってきて、まあこれもグッドタイミングでしたが、途中を左に折れて栗田美術館に寄り道しました。

ここは、個人の収集家が集めた伊万里焼を中心にした陶磁器の名品を展示している貴重な美術館のようですが、立派な山門をくぐって入った施設はこの先の白い建物が入口。

さらに木々に囲まれた坂道を上がって山荘(休憩所)を経てやっと本館へ。


広大な敷地に点在する展示館を巡る趣向で、まさに静寂と幽玄の世界を感じつつ見て回る陶磁器はまたひときわ趣の深いものでした。

それにしてもこんな自然に溶け込んだ壮大な美術館は世界でも類がないんじゃないですかね。

花と焼き物という自分に似合わない空間を楽しんだあとは、ひと駅隣りの足利駅へ足を延ばして、世界遺産登録も目論んでいるという、日本最古の公立学問所・足利学校跡を訪ねました。



なんと原点は千年以上昔が発祥だという足利学校は、明治初期まで実際に学徒を輩出していたとかで、今の天皇陛下や国賓も多く訪ねているようです。

建物の南側と北側にある庭園も見事なものでした。
フラワーパーク、栗田美術館と足利学校が足利市の三大名所ということで、私はどこも初めてですが思いのほかいい所でしたね。

最後に足利学校から石畳の街並みを歩いて、ほど近いこれも立派な伽藍が立ち並ぶ・ばん阿寺の境内を巡ってひと休みしてから、帰りもまた満員の臨時快速列車の指定席に座って、ようやく遠出したゴールデンウイークの最後を締めたのでした。
実は帰り道にちょっと迂回してなじみの店で一人打ち上げしていい気持ちになりました。
| 隊長けん | モブログ | 16:52 | comments(0) | - |
旧きを訪ねた3連休
5月に入ったゴールデンウイーク後半は老父のホームのほか、懐かしの面々との出会い続きで過ごしました。
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自宅近くの老人ホームには鯉のぼりが泳いで、季節感を味合わせてくれました。
遠出予定のなかったさびしい!?今年のメインイベントは文科系の映画館通い。
まずは今年86才で亡くなった大女優、高峰秀子の追悼映画特集が池袋の新文芸座であって、3日、4日とふつか続けて朝の開場前から並んで2本立を観てきました。
テレビでも先月から日本の名画特集をやっていて、二十四の瞳とか観たり、高峰秀子本人の自伝も読んで興味があったんですが、もう半月前から日替わりで追悼上映しているのをやっと知って、遅ればせながら駆けつけてた次第です。
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1日にギリギリに行った時はあわや立ち見だったので、今度は早めに行きましたが、席数400ほどの文芸座は老若男々と少しの女性で入場制限するほど溢れかえって、しかも懐かしい二本立て。休憩時間のトイレはなんと男性がズラッと長蛇の列で女性用がガラガラというめったに見ない光景だったのです。
子役時代から30代後半まで、つごう6本の主演作品を観て養女のトークショーも聴きましたが、あらためて女優として、女性としての高峰秀子の素晴らしさに感動を覚えました。
そして4日は、正月以来久しぶりに長男が泊まりがけで帰ってきて、元気そうな顔を見ながらビールで乾杯して、全員集合で楽しい夕餉をともにしました。
今日5日は、せめて山にでも…とも思っていたんですが、数日前から首筋のできものが腫れて、ザックを背負えそうもなかったので予定変更。
大月の兄嫁を訪ねて、昨年秋に亡くなった次兄に線香を上げて、兄嫁とも正月以来に寿司などつまみながらあれこれと話をしてきました。宮城県岩沼の実家はとりあえず全員無事だったとかで一安心です。
そして締めくくりは震災直後以来に亀戸のお寺へ母の墓参りです。そういえば今度の日曜日は母の日でしたね。
墓参りのあとは恒例のスカイツリー見物。
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亀戸天神はまさに藤まつりの真っ最中で、藤棚越しのスカイツリーもいいショットですが、今年はここも自粛ムードでお祭り騒ぎはなかったようです。
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そして定番の十間橋からの逆さスカイツリー。今日は川面がやや波立って鏡のようなツリーは見られませんでしたが、その分ちょうど季節柄、川沿いにツツジが咲いて華やいだ雰囲気をみせてくれました。これもまた絶景ですよね。
スカイツリーのおかげで?墓参りも楽しみな散策コースになっていますが、親孝行したい時にはなんとやら、で、母亡き私としては、後悔しないようにこれからも毎週、老父のホーム通いを続けることにしましょう。
| 隊長けん | モブログ | 15:41 | comments(0) | - |
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