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埼玉憲ジーの近場放浪記

2016年にサラリーマン生活から卒業して、窮々自適な年金生活に入りました。百名山と百観音もなんとかやり終えて、隊長けんの武蔵野レターもフィナーレ。家庭と懐事情から遠距離旅も引退やむ無しながら、せめて体が動くうちは、埼玉憲ジーの近場放浪記を続けることにしましょう。
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飯豊連峰巡り

夏山後半戦は山の会ホイッスルの例会として、Oさんとふたりで、福島、新潟、山形の県境に連なる名山、飯豊山と最高峰の大日岳を民宿1泊寝袋持参の山小屋2泊で歩いてきました。

メンバーにずいぶん声をかけたけど、結局アラカン男二人旅になりました。正直寝袋かついで山小屋は私ももうこれで卒業の気分ですが、でも苦労したぶん山は申し分なく素晴らしかったですよ。

木曜日の朝予約していたタクシー会社から電話があって、乗車予定の磐越西線が間引きで不通だとか。仕方なく2時間遅い新幹線に乗って、Oさんとは会津若松で合流。

山都駅からタクシーで山深い福島喜多方市の川入民宿に着いたのはもう
18時でした。


さっそく家庭ブロに入って、夕食は山菜づくしの家庭の味。同好のご夫婦とも山の話がはずんで、山間の民宿の夜をなごやかに過ごしました。

金曜日は宿の車に送られて5:15には一般車が入れない沢筋の登山口(700m)を歩き始め。

天気はくもり空から日が差し始めて上々です。
1時間半で分岐。一般ルートから1時間以上ショートカットした計算で大儲けでした。


水場でのどを潤して樹林を進み地蔵山の分岐から三国岳へ向かう手前の剣が峰が最初の難関。両側が切り立った岩場が続き、

クサリにハシゴも越えて最後は岩山を撒くようによじ登ってやっと三国岳の避難小屋にたどり着きました。
時間は
30分足らずですがスリル満点。

小屋番さんに磐梯山、吾妻連峰、安達太良山と教えてもらいながら、登りはいいけど下りが怖いねと言ったら、おととし
2人転落死したよ…と聞かされてゾッとしました。

進行方向には飯豊山からの稜線伝いに最高峰の大日岳が望めて気を取り直しました。

予定より1時間半も早い10:30に翌日宿泊の切合小屋で昼食タイム。ころからは樹林やガレ場やまた岩場もあって展望とお花畑を楽しみながら気持ちのいい登り道が続きます。

なんといってもむらさきのマツムシソウの大群落が圧巻。

ほかにもイイデリンドウや可憐な花々も咲き競っていました。


最後にピークを越えて飯豊山と稜線の雪渓を正面に見ながらゆるやかに一登りしたところで、
13時には宿泊の飯豊本山小屋(2102m)に到着しました。

予定より
2時間40分も早く、小屋番からも天気がいいから飯豊の山頂に行ってこいと言われましたが、まあ明日2回も通るからいいや、ということでシュラフ、マットなど荷物をおろして小屋前の高台でさっそくOさんとお疲れ?の乾杯に入りました。酒はきらいという小屋番はお前らは変り者だとあきれていましたが、我々から見れば小屋番もけっこう愉快な変り者でしたね。

3時間近く気持ちのいい陽気と展望を楽しみながら過ごして、ボンカレーレトルトの夕食を後着のご夫婦と食べ終わると、もう就寝タイムです。驚いたことに簡易ながら飯豊連峰はどこも水洗トイレということで水もそれなりに豊富で避難小屋ながら住み心地は上々でした。1階には我ら2人が貸切でゆったりとシュラフにくるまって翌日4時までたっぷり10時間睡眠を取りました。

土曜日の明け方は小雨模様。小屋番に天気のいい時に山頂に行かない天罰だと言われても意に介さず、中華丼レトルト朝食のあと軽めのザックで5時半に小屋を出る頃は雨も上がって、東の山形側は茜色に染まり高曇りの好展望の中を小屋前の飯豊神社鳥居に手を合わせてから飯豊連峰稜線歩きを始めました。


百名山の飯豊山(
2105m)は小屋とほぼ同じ高さ。

広い道をいったん下って登り返すともう
15分で憧れの山頂に立つことができました。

360
度の展望は山形の平野も見え、雲海に浮かぶ山々はどこまでも連なってこの山塊のふところの深さが実感できました。

もちろん稜線の先には最高峰の大日岳がおいでおいでをしています。


山頂写真を撮って、岩ゴロゴロ道を下って雪渓沿いに縦走路の稜線を辿りました。大雪渓に一番旨い湧き水があると小屋番に聞きましたが残念ながら見つけられませんでした。
小屋出発は計画より
30分遅れでしたが、縦走路分岐の御西小屋には5分遅れの7:05に到着。雲がかかったり晴れたりを繰り返す大日岳までのピストンで行きはけっこうな登りをあえいで8:202128mの最高峰に立ちました。


目立たない山頂標識(百名山じゃないせいで?)と記念写真、もうひとつのピークから飯豊山をバックに記念写真、おまけに
Oさんがスマートフォン動画で360度映像を撮ってからUターン。10:452回目の飯豊山頂でひと休みして別れを惜しみながら本山小屋に戻りました。

ここで昼食タイムと帰り支度。シュラフ、マットも収容して膨らんだザックを背負って、12時に下山を開始しました。

宿泊の切合小屋にはもう13:15に到着。

土曜日で唯一食事付きの小屋ということで込み合うことが分かっていたので、そのまま麓まで一気に下山という手もありましたが。とはいってもさらに
6時間近くかかるので断念。もう1泊シュラフ生活を楽しむ?ことにしました。この小屋は目の前にとうとうと水が流れていて使いたい放題。さっそく上半身裸になって汗をぬぐい着替えも済ませて、さっぱり気分で…もちろんまた乾杯タイムに入りました。

缶ビールのあと、前日は
Oさん持参のバーボンウイスキー、そしてこの日は私が持参の芋焼酎のラインアップ。おつまみも北海道産枝豆、イカ味噌、ミニトマト、塩味のパプリカなどなかなかの豪華版(手前味噌ですが)で、今回で百名山達成という先輩グループたちと歓談したりしながら楽しいときを過ごし、夕食の手づくりカレー(レトルトでない)はご夫婦と自炊組のスペースにお邪魔しておいしくいただきました。
小屋は朝日(
17人)と読売(9人)の団体も加わって込み合いましたが、それでも北アルプスなどに比べれば天国のようなゆったりスペースで最後の?シュラフナイトを過ごしました。

ところが夜間からけっこうな雨音が続いて明け方までやむ気配がありません。我々2人は朝食を弁当に替えて450分、ご夫婦に別れを告げて小屋を出発。2日間雨具を避けたOさんもさすがに上下フル装備で雨の中を下山しました。

幸い気温も上がらなかったのでさほどムシ暑さは感じなかったものの、やはり気持ちのいい山行ではありません。6:05、三国岳でひと休みと朝食で腹ごしらえをして最大の難所の剣が峰の岩場を下ります。ところが先を行くOさんの姿が見えなくなったところで、勘違いした私は黄色いロープに導かれて左の沢を下ってしまいました。さらにロープで10mほど急な沢を降りたところで間違いに気づいて稜線までよじ登り。行き止まりと見えた大岩の先に登山道が見えて、慎重に手足とお尻も使って滑らないように気をつけながらなんとか岩場を無事下り終え、樹林の道に入ったときはほっとしました。ちなみにこの間は歩くのに必死でカメラはポケットに入ったままでした。
ここから登り下りを繰り返しながら、
7:30頃水場でやっとOさんと合流。初日にショートカットで上がってきた道を横目に、タクシーが待つ正規の登山口川入キャンプ場まで土が深くえぐれた歩きづらい道を黙々と下ってようやく9:30にゴールインできました。


それでも当初計画より
1時間40分も早く、10時に呼んだタクシー到着まで雨具を洗い、靴の泥を流して荷物整理をしました。


タクシーで
20分ほどの日帰り温泉施設「いいでの湯」でさっぱりと汗を流して露天風呂にゆったりと浸かって極楽気分を満喫してからまたタクシーに乗車。Oさん差入れの缶ビールでゴールの乾杯をして磐越西線始発の喜多方駅前で下車。

運転手さんお奨めのラーメン店で全国ブランドの喜多方ラーメンに舌鼓を打って、餃子ともちろん生ビール(お代わりも)で締めの祝杯を上げたのでした。

Oさんが3年前から楽しみにしていたという飯豊山ですが、シュラフ、自炊で敬遠していた私も百名山登りたさでやっと来ましたが、山の深さとたおやかでかつ厳しさを兼ね備えた飯豊連峰の魅力に感動しました。避難小屋泊まりもなかなか快適でしたが、でもやはり登山の後は温泉でゆったりが一番ですね。
| 隊長けん | モブログ | 23:52 | comments(0) | - |
南アルプス大縦走
北海道以来怠けていた夏山登山ですが、お盆ウィークの12日からアルプスツアーで、南アルプスの塩見岳から間ノ岳、北岳の3泊4日縦走コースに参加してきました。

新宿駅西口から貸切バスで7時に出発。とはいっても参加者は男5人女3人にリーダーの秋山さんを加えて9人で座席はゆったりです。出だしは順調でしたが中央高速に向かうあたりからお盆渋滞が始まって、登山口の大鹿村鳥倉林道終点にたどり着いたのは予定より1時間半遅れの1250。さらに大混雑の駐車場で小型バスが転回できず立ち往生。やっと駐車中の車2台を移動してバスが戻って、9人が歩き始めたのはもう1320になってしまいました。

リーダーも焦り気味でしたが初日は
1630mの駐車場から2590mの三伏小屋まで林道歩きと最後の登りということで天気も安定していて不安はありませんでした。

小屋には
1720に到着。駐車場の大混雑で小屋はいかにと思ったものの宿泊者は30人ほどで団体部屋でゆったりでした。食事は天ぷらでまずまず。驚いたのは南アルプスには珍しく?きれいな洋式水洗トイレだったのです。明日のロングトレイルに備えて19時前には就寝しました。


2
日目は小屋を515に出発。小屋前からの塩見岳は頂上に雲がかかっているものの天気は上々です。1時間ちょっとの本谷山は絶好のビューポイント。

頭を突き出した塩見の姿がよく見えました。
75歳の大ベテラン女性も参加しているのでペースはゆっくり。おかげで行程は楽でしたがちょくちょく立ち止まるので逆に歩きづらかったのも事実。まあツアーは仕方ないですね。タカネビランジ、ウサギギク、イワギキョウ、マルバダケブキ、マツムシソウ……夏と秋が同居した高山植物が咲き競って気持ちを和ませてくれました。

9
55塩見岳西峰3046mに到着。ここが三角点のピークですが、すぐ先の東峰が3052mの最高点。

もちろん両方で山頂写真を撮りました。ここから南アルプスの核心部を辿る縦走路ですがなかなか個人では行きづらいところです。

樹林が多いので助かりますがピーカンの夏空で紫外線はいやでも肌に突き刺さって遅ればせながらバンダナで日よけ作戦したものの顔はこんがり焼けました…シミになるんですよね。草原のお花畑で休んだり小岩峰で展望を楽しんで、延々
11時間かけて夕方にやっと熊ノ平小屋に着きました。

さすがに山深い小屋で洋式水洗トイレというわけにはいきませんが、沢の水がふんだんに流れていて体をぬぐって下着も着替え。さっぱり爽快な気分で味のいいおでん夕食をいただきました。この日も
18時頃に就寝。まあ我ながらよく寝られるものです。

3日目は百名山の2つ目、通算97個目の間ノ岳から北岳を目指します。

間ノ岳とはちょっとかわいそうな名付けですがそれだけ早々たる
3000m峰に囲まれているということで、510の歩き始めから1時間足らずの展望所からはさっそく遠くに北アルプス、手前に中央アルプスの峰々、その間には乗鞍岳の大展望。道を進むに連れて近くには仙丈岳、間ノ岳、農鳥岳、北岳、甲斐駒ケ岳はもちろん、さらに南の荒川岳、赤石岳、聖岳など南アルプスのほぼ全山が青空の中にくっきりと姿をみせてくれました。

これだから山歩きはやめられないんですね。
あと
1m3000m峰だった三峰岳を越えて岩場からザレ場を登って825に間ノ岳3189m山頂に到着。

富士山、北岳、奥穂高岳に次ぐ日本第
4位の高峰なんですね。ここで塩見岳と北岳をそれぞれバックにして記念撮影。これで私の今回の目標は達成しました。


このまま八本歯のコルから下山しても…などと不埒なことも思いましたが、日本第
2位の北岳を素通りなんてもったいないということで、ツアー行程どおり3回目の北岳にもしっかり登りました。もっとも、北岳山荘から南斜面の登りは初ルートで岩登りを堪能しながら1235に北岳山頂3193mに到着。

以前は
3192mだったんですが頂上の一部に三角点より高い地点が確認できたとかで1m背が伸びたようです。剣岳も3000mにあと1mで何回も測量しなおしたようですがこちらは残念ながら届かなかったようです。南アルプス最高峰からの展望をたっぷり楽しんでから、北側の肩の小屋まで45分。

13
45には到着しました。最終日は下山だけ。となれば、この日は2日間我慢していた缶ビールでカンパイ!ちょうど偶然にも814日生まれの老々?男女ふたりが参加していてもちろん二人を囲んで全員での懇親会となったのです。
以前泊まったときの肩の小屋は混雑で別棟のシュラフ部屋に入れられましたが、今回は団体スペースがゆっくり確保できて、食事もまずまず。恐れていたトイレも水洗とはいきませんが下から風が吹き上げの、とりあえず思ったより清潔でした。ビールのあとのそば焼酎が効いて
3000m酔いで食後早々に就寝。夕焼けがスバラシイ…という声にも反応できませんでした。

最終日はすっきりの目覚め。

4
30の朝食のあと今度は見事なご来光をしっかりと楽しみました。
ちょうど鳳凰三山薬師岳の上に日が昇って、富士山、

甲斐駒ケ岳、

仙丈ケ岳も雲海の上にうっすらと赤く染まってモルゲンロートの雰囲気が満喫できました。
530出発。実は会社の先輩役員が御池小屋に泊まって北岳を登ってくる予定で、途中でコンニチハができるかと期待したのですが、我がグループは615には草スベリ分岐から右俣コースに入って大樺沢下山ルートへ。おそらく先輩は草スベリコースを登ってきたらしく結局コンニチハはできませんでした。でも、もちろん人気の北岳お盆ウィークということで老若男女大勢の同好者たちとコンニチハを繰り返したことはいうまでもありません。

大樺沢からのバットレス(大岩壁)を仰ぎ見て、雪渓とそこから下るたっぷり水量の沢沿いの気持ちのいい道を下ること
5時間弱で広河原に全員無事ゴールインしました。

送迎タクシーで芦安温泉に直行してゆったりと
3日間の汗を流して極楽気分。

もちろん生ビールと
B級グルメグランプリの鳥もつ煮で全員で祝杯を挙げました。

奇跡的に4日間とも好天に恵まれて、しっかり日焼けもしましたがやはり3000mの稜線歩きは山も展望も申し分ないA級グルメでした。

| 隊長けん | モブログ | 18:00 | comments(0) | - |
テレビのない夜
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日曜日の午後はゆったり過ごしていたら、埼玉地方は夕方から突然のゲリラ豪雨。
激しい雷雨が続いて、なんとマンションのテレビアンテナが雷の直撃にあったようで!?、テレビが映らなくなってしまいました。
普段はほとんど観ることもないテレビですが、日曜日だけはあれこれ楽しみな番組があったので、ガッカリですが、まあたまにはラジオと読書の夜もいいかもしれません。
夕食には、息子が贈ってくれたアワビの煮貝がメイン料理。豆腐、サラダ、ピーマン焼きのヘルシーメニューに海老チリ、鶏肉カシューナッツ炒めの中華も加わって、少量多種のおつまみ系メニューで一人晩酌をゆっくりと楽しみました。
それにしてもまだ8時半。テレビのない夜は長いですねえ!
| 隊長けん | モブログ | 20:24 | comments(0) | - |
神宮花火大会
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8月最初の土曜日は、毎年恒例の神宮花火大会に行ってきました。
とは言っても、私には仕事なので、朝起きて、夕方から雨の予報にドッキリ!
青空を見上げながら、なんとか夜までもってくれ!と祈りながら午後3時過ぎに会場に着きました。
今年は頑張れ東北の出店もあってちょっぴり産直品を買って、ミニトマトをおやつ代わりにスタッフに差し入れました。
5時半からのステージにはお気に入りの平原綾香が登場して仕事を忘れてかぶりつき。
娘がファンだというELTや被災地宮城県出身の中村雅俊も続いてメモリアルなステージも盛り上がって、なんとか雨に降られることなく、7時半には国立競技場の出演者、マッチとタッキーのカウントダウンで、10000発の花火が神宮の夜空に打ちあがったのでした。
ホッとした気持ちで自宅に帰ってから、缶ビールで1人祝杯を上げました。ホントにヤレヤレです。

一夜明けた日曜日はピーカンの炎天下でしたが、週末からの夏山シリーズに備えて朝9時過ぎから野火止用水路をジョギング。
頭に帽子、冷えタオルを首に巻いて水分を補給しながら万全な備えのジョギングでしたが、それでも途中からもう頭がぼーっとしてきたので熱中症回避で1時間ほどで切り上げました。
| 隊長けん | モブログ | 13:06 | comments(0) | - |
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