今年もゴールデンウィークが始まりました。去年は東日本大震災からひと月余りの時期で、観光など自粛のムードがありましたが、今年は円高もあって海外へ出かける人もだいぶ増えているようです。
私は、もちろん海外など無縁。日帰りで近場のあちこち散策を楽しむ予定です。
まず第1弾は初日の4月28日(土)に、山の会の仲間3人と、秩父の名山・武甲山から小持山〜大持山まで6時間の縦走歩きをしてきました。
西武秩父駅は見頃を迎えた羊山公園の芝桜見物客で賑わいます。
我々はタクシーで20分ほどの一の鳥居へ向かいます。車窓からは無残に山肌を削り取られた武甲山の山容が大きく広がります。
セメント工場は土曜日なのにフル稼働状態でベルトコンベアが回りトラックが出入りしていました。武甲山の掘削はまだまだ続くようです。
9時20分に一の鳥居の登山口を出発。もう20度を越える初夏の陽気ですが、やはり青空はいい気持ちです。
汗もかきながら時折心地よい風にホッとしながら、1時間40分ほどで山頂手前の立派な神社の鳥居をくぐります。ここにはキレイな水洗トイレも完備していました。
社を抜けて岩稜をひと登りしたところが山頂です。もう多くのハイカーがパノラマの景色を眺めていました。
今日のお目当ては、武甲山山頂から、羊山公園の芝桜を眺めることでした。ちょうど真ん中にピンクと白のコントラストが鮮やかな芝桜が見えましたが、さすがに山頂からでは遠すぎたようです。
元は1330メートルあったという山頂ですが、石灰岩が削られて今は1304メートルになってしまいました。もう削られないことを祈りつつ記念写真です。
大勢の人に追われるように滞頂10分たらずで下山開始。山頂近くにはバイケイソウがたくさん咲いていました。せっかくだからキレイな水洗トイレも利用して次の山への縦走路を辿ります。
けっこう急下降が続き、山道脇にはかわいい一輪草が咲いていました。
ようやくシラジクボの分岐1088mでひと休み。Nリーダーが指差す先は別の下山道です。
分岐から急な道を40分登り返して第2のピーク小持山1273mへ到着。
山頂にはヤシオツツジの木が3本ほどあって3部咲きといったところでしょうか。でもキレイな花が心を和ませてくれました。
振り返ると大きな武甲山の姿。裏側は掘削を免れておだやかな山容をみせています。やはり秩父の名山の風格がありますね。
さらに急な下りから登り返して30分ほどで大持山1294mへ到着。ここからは小持山と武甲山の辿ってきたあとが展望できました。
大持山から間もなく東に下山ルートをとって急勾配の道を一気に下ります。山頂ですれ違った老人クラブ?(平均年令75歳くらいに見えました)の20人の団体が言っていたとおり、カタクリの可憐な花があちこちに見られました。花びらの色は少し薄めでした。
下山40分で妻坂峠839mへ降りてひと休み。北へ下れば30分足らずで登山口の一の鳥居ですが、我々は南へ1時間20分の名郷へ向かいました。
ゆるやかな樹林の道を下って20分で山中の車道へ。さらにのどかな山里の中の舗装路を40分歩いて縦走コースのゴール、名郷バス停に到着しました。
計画では17時過ぎの予定だったのが、なんと15時15分にゴール。とくに急いだわけではありませんが、少人数で比較的歩きなれた4人組ということでずいぶん順調な行程だったようです。
おかげで、予定より3本早いバスに間に合って、16時20分に飯能駅に到着。山仲間のくんちゃんに電話で教えてもらったそば処「長寿庵」で生ビールでカンパイ!のあと絶品料理と蕎麦焼酎に地酒天覧山も空き瓶の山?を作って、仕上げに十割そばをいただいて、幸せ気分一杯で帰路につきました。
私はひとり、西武線で予定どおり?乗換駅を寝過ごして地下鉄で大回り帰宅しましたが、八高線から川越線〜東武野田線組の3人の方々は無事に家路に辿り着いたのでしょうか!?