久しぶりにJR大人の休日倶楽部格安切符で、秋田から男鹿半島へを訪ねてきました。
今回は東北スペシャルと銘打って、4日間乗り放題で13000円。
寝台車もOKということで金曜日夜行のあけぼのに乗りたかったんですが、発売即売り切れだったので、夕方のこまちに乗って、19:02に秋田駅に着きました。
今回も一人旅…のはずだったんですが、改札口で東京の友人修ちゃんが出迎えてくれました。
実は、数日前に会った時に彼も東北へ行くことがわかって、じゃあ秋田で待ち合わせて食事しようということになったんです。
秋田には何回も来たという彼のお薦めの郷土料理店で乾杯!
刺身、ハタハタの塩焼き、山菜などなど秋田名物に日本酒もたっぷり頂いて気持ちよくベッドインできました。
翌朝は田沢湖へ行くという彼と別れて、私は初めて男鹿線に乗って、男鹿半島を目指しました。
八郎潟近くや寒風山に海辺の風景などを眺めながら9時前に終点ひとつ手前の羽立駅で下車。年季の入った路線バスに揺られて男鹿の温泉街を抜けて終点でさらにマイクロバスに乗り換えて10時過ぎに男鹿半島の北西の突端、入道崎に降り立ちました。
観光地らしく食堂と土産物屋が数軒立ち並んでいますが、すぐ目の前は日本海の大きな広がり。
日本の灯台50選に数えられる入道崎灯台が草原の緑と海原と空のコントラストの中に印象的に建っていました。
私はその足で、アナウンスに誘われて海底透視船乗り場へ向かいました。
階段を下って船着場からは断崖や岩棚の磯が見渡せ、見上げれば灯台がそびえています。
9人の乗船客が集ったところで船出。
乗り込んだ小型船は壁際の船底がガラスになっていて、海中の世界が見られるという仕掛けでした。
折から雨が降り出したものの、海中は浅瀬でもあってよく見えました。魚が多そうなポイントではエンジンを止めてゆっくり鑑賞。タイやヒラメの舞い踊りというわけにはいきませんでしたが、海藻が揺れる中にそれなりに数種類の魚たちやクラゲの姿が目の前に見られて、半島の海岸線の眺めとともに30分1000円で十分楽しめました。
下船後は灯台資料館と展望デッキからの眺めを楽しんで、海辺の草原をゆっくり散策。
ちょうど北緯40度ということでこの岩の連なりがその40度ラインなんです。日本海の先は北朝鮮ですね、おおこわ。
バス待ちの間の昼食は、なまはげに迎えられた食堂で、海の幸たっぷりの海鮮ラーメンと串焼きに、もちろん生ビール付きでおいしくいただきました。
帰り道は徒歩でと思っていたんですが、雨降りのおかげでたっぷりと3時間入道崎を満喫してから、往きと同じくマイクロと大型バスを乗り継いで帰りは終点の男鹿駅で下車。
列車待ちの1時間に半島南端の男鹿の海沿いを散策してから秋田駅への帰路につきました。海の先の山は山頂から半島や日本海の彼方まで一望できるという半島中央の寒風山です。
この日九州から大雨が移動しているようですが、秋田の男鹿半島は一時雨程度で済んだのでまずまずでした。
なにより待望の初訪問先の男鹿半島は入道崎だけだったものの、多分ベストポイントを堪能できた満足の旅でした。