8月最後の週末は、山の会ホイッスルの例会で、北八ヶ岳の天狗岳に行ってきました。
8月は記録的な少雨、ということは、晴れ続きということで、この週末も天候に恵まれて、日本アルプス絶景満喫の大展望を楽しめました!。
土曜日は朝5時起きして、各駅停車で小淵沢から小海線に乗り換えて小海駅に11時過ぎ到着。
避暑地を走る小海線は満員で到着直前にようやく同行の5人と顔を合わせられました。
小海からは村営バス40分で北八ヶ岳の入り口稲子湯へ。
登山カードを出して、北八ヶ岳らしいカラマツや広葉樹の森と苔むした岩や倒木のしっとりした、おだやかな道をゆったりと辿っていきました。
1時間ほどのみどり池からは眼前に東天狗岳が大きくそびえて、明日の楽しみが広がりますが、我々が辿るルートはもちろん尾根筋の安全コースです。
みどり池からは、またゆるやかな樹林帯を歩きつづけましたが、そのうち下り道が続いて、また登り返すのはいやだなあと思っているうちに、15時過ぎに今日の泊まり宿、本沢温泉が見えてきてほっとしました。
本沢温泉は2150mに通年営業の宿としては、日本最高所に野天風呂があることで有名ですが、それを抜きにしても、北八ヶ岳の樹林に囲まれて涼しく、天然水に恵まれ、硫黄温泉が楽しめ、山の幸もおいしい満点の山宿でした。
6人はもちろん、すべてを堪能して、Oさん、くんちゃんはちゃんと野天風呂も楽しんでからみな内風呂に入ってリラックス。
まずは個室にそろって缶ビールと持参のラム酒、どぶろく、芋焼酎などでカンパイ!
山菜や白身魚、具沢山の味噌汁などのおいしい夕食タイムのあとは、明日の山行に備えて20時におとなしく消灯したのでした。
夜中にはいつの間にか紅一点のマキさんが小屋に住み着いたかわいいヤマネの姿を撮っていました。
夕方からの雨が夜半には上がって、避暑地のさわやかな空気と朝焼けに迎えられた日曜日の朝は4時半に起床。朝ご飯は弁当にしてもらって、5:25に温泉宿を出発しました。
昨日手湯?した野天風呂を見下ろしながら苔むした登山道を1時間歩いて夏沢峠へ。
白茶けた山肌が聳えるまさにその名も硫黄岳が温泉の源なんですね。
ここからは北へ向かって稜線歩き。
樹林を辿って30分ほどで箕冠山の分岐から広々した根石小屋前の砂礫地を抜けて登り返した頂が根石岳。
朝7時半。幸い雲が湧く前の青空は360度の大展望で、
眼前にはこれから目指す東天狗岳の岩稜と対照的に穏やかな西天狗岳が大きく広がり、
その先には北アルプス、乗鞍岳、御岳山、南アルプスの山並みが続き、
南にはもちろん主峰赤岳、阿弥陀岳など八ヶ岳が大きく聳えています。
さらに奥秩父から妙義、浅間山までまさに丸ごと日本の名山の図鑑を観ているような大パノラマでした。
そしていよいよ東天狗岳までさらに30分。わずかな時間にもう雲が湧いてきましたが、すぐ北にはぽっこり丸い蓼科山が姿を見せてくれました。
まずは東天狗岳山頂で記念写真。
さらに最高地点2646mの西天狗岳を往復して、東天狗岳山頂で弁当タイムの頃にはもう雲が一面に湧き出してきました。
やはり山は早朝が一番を改めて実感しました。
9時半に下山開始。
トヤクリンドウの群生に目を細め、
ここからは北八ヶ岳周回ルートを途中から巨大岩ゴロゴロの天狗の庭を経由して黒百合ヒュッテへ。
さらに前夜の雨の湿り気と苔むす岩で滑りやすい足元に注意しながらゆっくりと歩を進めて、昼の1時過ぎにゴール地点、渋の湯に到着しました。
下りに滅法強いOさんはすでに温泉の中。残る5人もさっそく湯船に浸かって汗と疲れを癒やしたのでした。
風呂上がりにはもちろん缶ビールで乾杯。
さらにバスを降りた茅野駅のそば屋では、帰りのあずさの時間を確認してから1時間余り。さらにたっぷりと反省会を楽しんだのでした。
帰りのあずさは指定席が取れずに立ちんぼだったおかげで?おとなしく無事に帰宅できました。