10月最初の週末は、7日から1泊で南アルプスの盟主、日本第2の高峰、3193mの北岳へ山飲み仲間Oさんと二人で行ってきました。
泊りがけの山歩きもボチボチくたびれてきたなあ、という私ですが、Oさんに誘われて、紅葉の南アルプスもいいかなあ!と思ってその気になりました。
3連休初日の土曜日はマンション理事会があったので、日曜日から体育の日の日程になりましたが、晴れの特異日の伝説は今年もバッチリで、北岳の登山道からは青空に映える紅葉と、日本アルプス360度の大展望を満喫することができました。
Oさんにとっては初めての北岳にニコニコでしたが、4回目の私も紅葉と展望のダブル満喫で最高の南アルプスを堪能できました。
甲府発10時のバスに揺られて2時間、ベースとなる広河原は登山客であふれていました。
さっそく北岳へ向かって歩き始め。ゲートの先の緑の吊り橋を渡った先が登山口になります。
しっかりした吊り橋の下には清流の流れ。南アルプスは天然水の宝庫ですよね。
広河原山荘の手前を折れて登山開始です。
広葉樹の森も1500メートルのこのあたりはまだ緑のままでした。
大樺沢との分岐を白根御池小屋方面へ分けてしばらく歩くと、樹林の合間から山の岩肌が見えて、2000メートル近くは木々も色づき始めていました。
登山口から2時間で今日の宿泊地、白根御池小屋に到着しました。数年前に建て替えられたばかりのきれいな小屋で、トイレも水洗です。
2100メートル地点の小屋の前からは岩稜が広がって、行く手には紅葉の樹林が見事でした。
小屋にザックを置いた後は、花よりなんとかでまずは生ビールで乾杯です!
アーリータイムスと黒霧でいい気持になって、5時からの夕食は缶ビール1本で満足。箱弁当の食事もまずまずでした。
たっぷり10時間眠った翌朝も、小屋で朝食を食べてからの出発です。小屋の名前のいわれとなった小さな池が山影を映しています。
天気も上々。池の先を右手に入って、紅葉の中をいよいよ北岳山頂へ向かいます。
北岳から延びる稜線の岩稜を背景に、紅葉が一段と映えて見えます。
青空と紅葉のコントラストも最高ですね。
小広いポイントでひと休み。せっかくだから記念写真を撮ってもらいました。
右俣の分岐を過ぎて肩の小屋へ向かう稜線はまさに絶景の連続。まずは甲斐駒ケ岳の雄姿です。
左手には南アルプスの女王、仙丈岳がどっしりと横たわっています。
南東には日本一の富士山がシルエットで浮かんでいます。
中央アルプスの彼方に北アルプスが遠望できましたが、写真は望遠でアップにしてみました。右側に槍の穂先も見えています。
手前には中央アルプスの山々が連なっていました。
甲斐駒の奥には八ヶ岳もくっきり。最高峰が赤岳、左端の丸い頂が蓼科山ですね。
3000メートルの肩の小屋前から鳳凰三山です。左の地蔵岳の山頂にポツンとオベリスクも見えています。
2回泊まったことがある肩の小屋前で、北岳をバックにOさんとツーショット。
小屋の脇を抜けて岩道をたどり、ピークを越えてようやく本物の山頂が目の前に姿を現してくれました。
出発から3時間余り。9時過ぎに念願の北岳山頂に到着。だれのイタズラか?雪だるまの置かれた山頂標識にサムアップでご満悦のOさん。
私ももちろん大満足の登頂で記念写真を撮りました。
今日は会の旗はありませんが、仙丈岳をバックにツーショットで登頂を喜び合いました。
9時半を過ぎて雲が湧いてきたところで下山開始。間ノ岳方面へ向かって分岐で八本歯のコルから大樺沢へ下るルートです。
そびえ立つ岩稜、北岳バットレスが見事な迫力で目の前に広がっています。そういえば山の会のセーさんはここを登ったとか言ってましたね…おおコワ。
岩ごろごろ道ですが、大樺沢ルートは時間も短縮。変化と展望があってやはり北岳登山の楽しみです。
谷合には雪渓も残っていて…この時期に残っているということは万年雪ということですね。
山頂から3時間20分で広河原の登山口へ無事下山。行きに渡った吊り橋を歩くOさんも手を上げて喜びいっぱいでした。
日本第2の高峰、南アルプスの盟主北岳は紅葉も展望も素晴らしく、やっぱり山はいいなあ…を再認識させられました。くたびれたなんて言ってないでまたよき仲間たちと山歩きを続けましょう。
ちなみに帰り道は、やっと座れた満員バスで15時40分に甲府駅着。特急列車はすべて満席だったので、甲府駅ビルの青葉ラーメンで生ビールにウーロンハイ、餃子、チャーシュー、B級グルメ日本一の鳥もつ煮を肴に、Oさんとたっぷり祝杯を挙げてから、甲府始発の普通列車でゆったりと帰路につきました。