春は別れの季節と言いますが、今年はまさに実感の年です。
もう先月ですが、2月には会社の先輩で65歳になったばかりのツネさんがガンで亡くなりました。葬儀は身内だけのご案内でしたが、イベント屋でお祭り大好きな先輩を偲んで、職場の先輩後輩が続々と弔問に訪れてOB会の様相となりました。そして4月には故人の遺言に従って、あらためてホテルでお別れの会を開く予定です。
そして、3月に入って、14日にとうとう私の老父が98歳の天寿を全うして旅立ちました。四国での交番の巡査から、私の出生後間もなく裸一貫で東京に出てきて60年近く、貧乏所帯の中で、9年前に亡くなった母とともに4人の子供を抱えて苦労も多かったことでしょうが、何はともあれ8人の孫に恵まれてそのうち長男ファミリーとの長い暮らし、最後の3年余りは私の自宅近くの老人ホームで毎週末に顔を合わせながら一緒にボランティア演芸会を楽しんだり、好きな民謡を歌ったりして過ごせたのもよき思い出です。おととしの大晦日にころんで大腿骨を骨折してからはベッドと車椅子生活でしたが、頭はボケないままで最期まで生きる気力を持ち続けながらの安らかな大往生でした。我が父ながら生き様に敬意を表します。
そして、つい昨日の29日には会社の同僚、Yさんが私と同年の62歳でやはりガンに侵されて、満開の桜より先に命を散らしてしまいました。その前の週に娘さんからの連絡で、やはり同僚のOさんと、病院へ見舞いに行ったばかりでした。その時もだいぶしんどそうではありましたが、30分ほどあれこれと四方山話もして、また退院したら一杯やろうと言って別れたところでした。まさか、たった10日後に永遠の別れになるとは思いもよらず、命のはかなさを感じざるを得ません。
yさんの職場だった築地川公園の桜もちょうど満開を迎えたところでした。
今日はまさに満開の桜が折からの風雨で散り始める中での通夜にまもなく向かうところです。
私の膝の調子は一進一退というところでしょうか?…整骨院での電気、超音波治療とマッサージに筋肉体操でなんとなく痛みは和らいでいますが、階段や長時間歩行はまだつらい状態です。Yさんの訃報を聞いた昨日は夕方にリハビリがてら自転車で往復1時間余りかけて黒目川堰堤の桜並木を観にいきました。
これもせめてYさんへの手向けになれば幸いです。
3月31日には飯田橋の逓信病院で専門医師に膝をみてもらいましたがやはり自力リハビリしかないようです。トボトボ帰り道のお堀沿いの桜は見事に咲いていました。