ちょっと早めの夏休み第一弾をとって、年に1回恒例の小倉里帰りに前後して同僚のOさんと福岡から佐賀の呼子、山口の下関まで居酒屋の名店巡りを楽しんできました。
出発は7月31日の夕刻。往復17,500円という格安航空券でジェットスター便は成田空港からの発着となります。
成田を18時30分に飛び立って福岡空港着は定刻の20時30分。地下鉄で天神駅からホテルにチェックインしてその足で、徒歩10分ほどの隠れ家的居酒屋「寺田屋」に向かいました。ここは居酒屋探訪家の太田和彦氏ご推奨の店で狭い路地の突き当りにカウンターと個室だけの店構え。大将お奨めの焼酎ボトルを空けながら、地魚の刺身やうなぎの白焼き、あげまき貝などなどの料理を堪能しました。入店が21時30分だったのに2人でボトルを空にしてしまいました。
ちょっと頭の重さを感じながら翌日は、福岡一の繁華街天神をぶらついてから玄海灘沿いを走るJR筑肥線に乗って佐賀県へ向かいました。
唐津駅から15分ほどのところにある唐津城でOさんの記念写真。戦後に建てられた天守閣ですが海岸の小高い丘に聳えてなかなか壮大です。
私もポーズ。天守閣の土台や石垣が大規模修繕工事の真っ只中でした。
天守閣5階からは一面の大展望。橋で繋がった半島からは日本三大松原の「虹ノ松原」が5キロほど続いています。
市街の戻るころから台風の影響でどしゃ降り状態になりましたが、唐津くんちの山車の展示館でしばし雨宿りしました。
14基の山車が勢ぞろいしてなかなかの壮観です。Oさんがはいポーズ。
私もまた記念写真に収まりました。
降りしきる雨の中をバスで向かったのはイカ処の呼子漁港。雨のせいか土曜日でも人通りはまばらでした。
歩いて15分ほどでイカ料理の名店「河太郎」。海岸通りのさびしさが嘘のように店内は順番待ちの客でごった返していました。
40分待ってようやく座敷に落ち着いて、頼んだのは活いか造り定食2,700円なり。どうですこの透明感とつやの見事さ。味ももちろん申し分ありませんでした。いかしゅうまいともずく、吸い物にごはん、赤出汁付きで、もちろんランチビールを二人で3本飲みました。
唐津から高速バスで博多駅に着いたときはようやく雨も上がってヤレヤレ。せっかくなので6年前まで転勤で勤めていた職場に呼子のいかせんべいを持って挨拶に出向きました。
博多からは新幹線18分でお隣の小倉駅到着。ホテルにチェックインしてから18時に外出。10分ほどの砂津には大きな観覧車があります。
すぐ川のたもとにあるのが私のふる里「知夫里ちぶり」です。さっそくおかみさんが出迎えてくれました。
カウンターには今年65歳の大将が元気な顔で歓待してくれました。ここはほぼ常連だけの店ですが、刺身から焼き物、揚げ物、野菜などなどおまかせメニューが次から次とどれも絶品。お酒も飲み放題でなんと一人3,500円という驚きプライスです。
単身赴任中私が毎日のように通っていたのもさもありなんですよね。
昼間から続けての大満足コースにご満悦のOKコンビです。
明けて8月2日の土曜日は小倉から列車でほど近い門司港から対岸の下関までウォーキングしました。
レトロな洋館の後ろには近代的な高層ビルがそびえています。
この日は台風の影響で雨模様だからか人手は少なかったようですが、門司港の観光列車が無人で走っていました。
門司の海岸線を散策して20分ほど、関門橋のたもとには海峡を行き交う船の安全を祈る神社が建っていました。
関門橋のあたりが九州と本州のもっとも近いところで、たしか800mの先が山口県です。
そして関門橋のすぐ脇のエレベーターを下ったところには人道トンネルがまっすぐ下関へつながっています。
ということで全長1キロほどのトンネルを歩いて渡ることにしました。ほぼ中間点には福岡県と山口県の県境ラインが引かれています。
私もOさんをまねて九州と本州を又にかけてみました。
15分ほどで下関側に出て、源平合戦の壇ノ浦からまた海岸線を散策。竜宮城のような建物は、海峡の藻屑と消えた安徳天皇や平家一族を祀る赤間神宮です。
ふぐのせりが行われる唐戸市場の前には、ちょうど大型帆船日本丸が停泊していて勇壮な姿を見ることができました。
こちらは日本丸より一回り小型…とはいっても立派な大型帆船海王丸です。この日予定されていた船内見学は台風の余波で中止になってしまいました。
門司港から2時間ほどの風光明媚なウォーキングコースのゴールは下関駅にほど近い魚や食堂居酒屋のおかもとです。
店内にはまさに魚屋があって隣が食堂兼居酒屋になっています。我々は吉田類さんに倣って?地魚刺身13点盛りとふぐ刺し!、さらにアンコウのから揚げなど絶品メニューを満喫しました。
どうですOさんの幸せそうな!(^^)!…入店時静かだった店内はすぐに満員になりました。
私も大満足の笑顔でカンパイ。生ビールの後は山口県の銘酒獺祭(だっさい)をたっぷりといただきました。
福岡、呼子、小倉、下関とどこも大当たりの居酒屋グルメ旅もフィナーレ。下関でこの日東京へ帰るOさんと別れて、私は一人で小倉へUターン。小倉場周辺では夏の風物詩わっしょい夏祭りが開かれていました。
あいにくの雨の中でしたが北九州各地の夏祭りの山車が集まって大通りを威勢のいい掛け声とともに引き回していきます。
小倉の祇園太鼓が登場したところで、私は祭り会場を後にして、昨夜に続いて「知夫里」に里帰り。大将、おかみさんに女子サッカー国体代表の娘さんとかわいいお孫ちゃんも顔を出してくれて、にぎやかに楽しく語らいながら、また大将の絶品料理と甑島の芋焼酎「六代目百合」に舌鼓を打ったのでした。
3日の日曜日は降りしきる雨の中でしたが、高速バスで福岡空港に出て、ジェットスターは幸い定刻通りに飛び立って、夕刻には無事に成田空港に降り立つことができました。