9月1週目の土日で、3年ぶりの北海道へ。洞爺湖から札幌と小樽まで駆け足で1泊2日の旅を楽しんできました。
実は7日の日曜日には都内で中学時代の友人のアマチュアオーケストラコンサートがあって、半年前から行く約束になっていたんですが、8月半ばに職場の同僚で1か月前に福岡にも同行したOさんから、ゴルフツアー4人の1人がキャンセルなって、往復12,700円の航空券で札幌に行けるんだけどどう?…と誘われて…ムムム…一瞬友人の顔は浮かんだものの、超格安キップとすすきのの誘惑に負けて即座に札幌行きを決めたのでした。
バニラ航空という初耳の航空会社の格安キップということで、成田発早朝7時15分、帰りも20時50分着の条件でしたが、金曜日は職場からそのまま千葉県在住のOさん宅に素泊まりさせてもらって始発電車で無事に成田から搭乗できました。
上段のゴルフツアー組のしゅうちゃん、くんちゃん、Oさんとも職場のOBで山仲間ですが、私はもう10年以上前にゴルフはぷっつり止めたので、千歳空港から先は単独行動をとることにしました。
仕事や百名山などで何度も訪れている北海道の主な観光地はけっこう回っている私ですが、南部の洞爺湖にはまだ行ったことがなかったので、初日は9時前に着いた新千歳空港でゴルフ組3人に手を振って別れてから洞爺湖に向かいました。
JRで南千歳〜苫小牧〜東室蘭乗り換えの普通列車で出発。
鉄道旅の楽しみはやはり駅弁、車中では南千歳駅で買い求めた汐彩弁当1050円也を賞味しましたが、ホッキ貝、サーモン、つぶ貝、イクラと大好物が盛りだくさんで絶品でした。
途中で後発の特急列車を見送って12時36分に洞爺駅到着。宿泊する札幌行きのバスが出る16時までの滞在なので、洞爺駅からはとくとくクーポンタクシーでの周遊コースです。
まずは今も噴煙を上げる昭和新山からロープウエーで732mの有珠山に上りました。
昭和18年の噴火で誕生した昭和新山の赤茶けた溶岩の山肌にも今は緑の樹木が覆われてきました。
2万年ころ前に形成されたという有珠山は昭和新山をはるかに凌ぐ山容で直近の2000年まで何回も噴火を繰り返しています。
麓から106人乗りのロープウエーで6分の山頂駅からすぐの展望台からは目の前の昭和新山と日本で3番目に広いカルデラ湖の洞爺湖が一望できます。
上部の岩稜を仰ぎ見ながら歩いて7分ほどの展望所でまずは有珠山をバックに記念写真。
月面クレーターのような有珠山の火口原も見下ろせ、まだそこかしこから噴煙も上がっています。
その先に目をやると、函館方面へと続く内浦湾の海岸線と遠く駒ヶ岳までの大展望が広がっていました。
ロープウエーを下りて周遊タクシーで洞爺湖畔に到着。
観光船の出航を見送ってから、洞爺湖温泉の足湯に浸かって湖と中之島や3年前に登った百名山の羊蹄山を眺めながらゆったりとくつろぎました。観光船の左奥の雲がかかっているのが羊蹄山です。
足湯はちょうどいい湯加減で洞爺湖温泉満喫気分を感じることができました。
洞爺湖温泉を16時のバスで一路札幌へ。
支笏湖の西から中山峠、定山渓を経てほぼ定刻の19時前に札幌駅前に到着して宿泊先の東横インでゴルフ組3人と合流、そのままタクシーですすきのへ向かいました。
しゅうちゃんお薦めの店「美国」は札幌市役所勤務の友人の紹介というだけああって、店構えも料理もお酒も絶品でした。
落ち着いた個室でまずはカンパイ!
刺身、毛ガニに始まって北海道の幸をたっぷりと味わって、北海道クラシック生ビール、ワイン、焼酎、日本酒まで飲み放題で料金は一人5,000円ポッキリ。大満足のすすきのの夜は…22時前に店を出てそのままホテルまで徒歩でご帰館…なんと0時を待たずにおとなしく眠りについたのでした。
日曜日は7時起床。私は予定通り8時に朝食を摂りましたが、なんと予定を早めて2日目のゴルフ場に向かった3人とはすれ違いとなりました。
携帯電話で夕刻の空港合流を確認してホテルをチェックアウト。雨上がりの札幌市内に出て、まずは北大キャンパスを散策。
数年前は修復中だったポプラ並木もだいぶ元気を取り戻したようです。
くんちゃんお薦めの総合博物館はなぜか臨時休館で残念でしたがクラーク博士と新渡戸稲造の像にご対面してから、今日がシーズン最終日の札幌競馬場に立ち寄りました。
北大から徒歩で15分ほどのJR桑園駅前から無料送迎バスで競馬場へ。私は初訪問ですが改装されてだいぶきれいになったようです。
青空にグリーンのターフも鮮やかな馬場を眺めてから、ちょうど発走前だった第3レースを朝買った日刊スポーツを信じて5点、1000円だけ購入しましたが、なんと馬連が配当5,650円の大当たり。1,000円が10倍以上の11,300円になってホクホクでした。
競馬場は30分で引き揚げて、JR桑園駅から小樽へ向かいました。小樽はもう10年ぶりくらいですが、車窓からの石狩湾の眺めにうっとり。
終着手前の南小樽駅で下車して海岸沿いの道路を歩いて、レトロな小樽の街中を散策。
北一ガラスや菓子楼、海産物店、寿司屋通りなどを眺めつつ、途中でなぜかB級グルメグランプリの看板に誘われてザンギ(鳥唐揚)、ポテトフライ、ビールセットとおよそ小樽らしからぬ?メニューでランチを済ませました。
その後は最大の名所小樽運河の風景を眺めてなるほどの小樽ムードを満喫。
さらに、ちょうど小樽港に停泊中の豪華客船にっぽん丸の雄姿を見物してから小樽駅にゴールイン。
15時半過ぎのエアポート列車で新千歳空港に戻りました。
16時過ぎに合流したゴルフ組3人とあれこれと2日間のことを語りながら、空港内のユックで北海道料理をもう一度賞味。さらに行列の店…の隣で仕上げの味噌ラーメンを完食して、まさに北海道満喫ツアーもフィナーレとなったのでした。
急なお誘いで思いがけない北海道行きでしたが、天候にも恵まれて、旅のよさをあらためて実感した2日間でした。誘ってくれたOさんと同行の仲間に大感謝です。