正月休みから仕事始めの1週間が過ぎてまた3連休になりました。
正月同様この3連休も遠出はなしにして、せめてもと10日の土曜日にJRの駅からハイキングで吉祥寺周辺を歩く、「吉祥七福神巡り」に参加してきました。
通勤時と同じ時刻に家を出て渋谷駅から井の頭線に乗り換え。昨年膝痛の治療薬でもお世話になった友人が営む薬局に年始のご挨拶をしてから、学生時代まで住んでいた沿線風景を懐かしみました。
10時過ぎに着いた吉祥寺駅のハイキング受付は長蛇の列でビックリ。イベント期間中休日はこの日だけで、七福神のご朱印が貰えるのも最後ということで参加者が多かったようです。なんとか10時25分に歩き始めることができました。
まずは沿線住民の憩いの場、井の頭公園に入りました。私にとってもとても思いで深い公園です。
池の西端にある中の島に鎮座しているのが「井の頭弁財天(大盛寺)」。神田上水源の水の神であり音楽・芸能の守護神とのことで、ハイキング参加者のほかにも大勢が参拝していました。
吉祥七福神は武蔵野市(井の頭は三鷹市)一円に点在しており、次の神様が祀られている杵築大社までは玉川上水から中央線沿いに武蔵境駅近くまで徒歩約50分の行程です。
広い境内の一画に鎮座しているのが「恵比寿神」。海の守護神、商売繁盛の神様ということで、会社に好景気の神風が吹くように祈りました。
玉川上水を渡って北上。井の頭通りを越えて五日市街道の延命寺までまた50分歩きです。私にとってはリハビリウォーキングでもありますがけっこうハードです。ちなみに玉川上水といえば江戸時代にここから支流を引き入れたのが、私の自宅近くの野火止用水なんですね。
延命寺には七福神の内のふたつが鎮座していて得をしました。まずは毘沙門天。インド出身の神で多門天ともいわれ、戦勝の神として崇められて福徳、知恵、美貌、能弁など十種のご利益があるのだとか。万能の神といったところでしょうか。
お隣りに並ぶのが「寿老人」。こちらは中国出身の神で、長寿の方法を記した巻物を持って、微笑みは延命長寿を表しているんだとか…ただ拝んだだけでも長寿のご利益はあるのでしょうか??
七福神巡りバスの発着所ともなっている広い境内で甘酒サービスをご馳走になっていい気分。証拠写真を撮った後、もちろんバスには乗らず歩きつづけました。
五日市街道をひたすら吉祥寺方面へまた50分歩く沿道には、安倍首相の母校でもある成蹊学園のキャンパスが広がっていて、バス停ではちょうど下校中の男女高校生たちの元気な声が飛び交っていました。
次なる神様は江戸時代には麻布で開かれ、昭和に入って武蔵野に移転した大法寺に鎮座する「福禄寿」です。つるつる頭に長いひげで年齢は数千年を越え、幸福と長寿のご利益があるようです。境内には吉祥観音とお徳地蔵の像も立っていました。
スタートから2時間半歩いてようやく吉祥寺駅も間近な武蔵野八幡宮に到着。境内には「大國様」が鎮座していました。手に持つ打出の小槌を振るごとに財宝が飛び出るということで、生産の神様になったとか。公私ともにあやかりたいですね。
すぐ隣の安養寺に鎮座していたのが、七福神の大トリを務める布袋尊です。つねににこやかで宝珠を右手に持って万人に福徳を与えてくれるのだとか。今年一年無事ににこやかに過ごせることを祈って七福神巡りを締めくくりました。
そのまま吉祥寺駅にゴールするハイキングコースからちょっとはずれて、吉祥寺通りの東急デパートに立ち寄りました。買い物ではなく目的は昼食。時間ももう午後1時半です。7階食堂街にあるこの店は、年末のお茶の水散歩で立ち寄った時に長蛇の列であきらめた「神田まつや」の吉祥寺店です。
幸い15分待ち程で入店できて、注文したのは盛り合わせ天ぷらともりそばセット1296円也…とビール!。3時間ウォークの打ち上げで一人カンパイとコシのしっかりした老舗の手打ちそば、サクサク天ぷらも堪能しました。
ゴールの駅に向かうロータリーからは吉祥寺名所のハーモニカ横丁があって、夕方からけっこう賑わっていました。多分私の学生時代からあまり変わっていない昭和レトロな一角には、日の高い時間から居酒屋がオープンしていて酔客もちらほらでした。
私は居酒屋は横目に素通りして、14時過ぎにハイキングのゴールチェック。記念に干支の黄金色ストラップをもらってさっそく財布につけました。
まだ早いので、これも40年ぶりに懐かしい吉祥寺オデオン座に寄って、ちょうど開映時刻だった「96時間レクイエム」を今年の初映画として鑑賞してから家路につきました。