4月に入ると支局監査で年に1回の出張があります。
まずは2日の木曜日に仙台へ。午前中型通りの監査をして総局長と管理担当者と3人で昼食がてらの懇談をして業務終了。
フリーになった午後はつい10日ほど前に大震災から4年ぶりにようやく列車がつながった女川駅を訪ねました。
仙石線はいまだ途切れているので東北本線で小牛田駅に出て石巻線に乗り換え。
ここも被災地である石巻駅で途中下車して駅前の物産店に寄ってから構内で地元の笹かまぼこを自宅土産に買いました。
石巻から女川までは30分ほどですが、フィヨルドのような狭い入り江が続いていて、ここに津波が襲ってきたら大変な高さになることは確実で被害の大きさもうなずける地形です。4年ぶりに列車が入ってきた女川駅舎は木のぬくもりと温泉施設のモダンな建物でした。
しかし、駅前から海岸まではいまだ更地のままで、周囲もブルドーザーが入って整地の真っ最中。これからこの周辺にも徐々に商業施設を建設して街造りが始まろうとしていました。
駅周辺はなにもないのでタクシーに乗って10分の街中に向かいました。私のできる復興支援はせいぜい訪ねることと消費することくらいなので、女川のかまぼこ店に寄って、職場の土産に笹かまを30本購入しました。
かまぼこ工場に近い隣りの浦宿駅はまさに入り江の脇にあって、新しい線路とホームを守る夕闇迫る堤防には海鳥が佇んでいました。
駅前には1軒の商店が開いていたので看板に誘われて覗いてみました。この店限定という女川の地酒が置いてあったので、これは自分用の土産に買いました。
わずかな時間の女川訪問でしたが、仙石線がつながったら塩釜にも寄ってもう一度訪ねたいものです。その頃は駅前もに賑やかさを取り戻していることでしょう。
翌、4月3日は午前中東京で監査の仕事をしてから、午後に静岡支局に向かいました。ここも型通りの監査を終えてから提灯に灯りがともる時間になって、噂で聞いていた静岡おでん横丁を訪ねてみました。
横丁の一角の店「おばちゃん」の暖簾をくぐりましたが、黒ハンペン、牛すじ、ふわ(牛の肺)、三角練り物、しのだ巻のおでんセットにれんこんフライと名物づくし、極め付けは今日獲れた生シラスまで食べられて、静岡といえばお茶わりを飲みながら、しばし静岡食文化を堪能しました。
ただの呑兵衛の楽しみですが、これも地域貢献のひとつかな!?…などと言い訳しておきましょう。