梅雨入り後、ぐずついた週末が続いたこともあって、横浜歩きのあとは自宅近くのシネコンで映画鑑賞と、自宅で読書とテレビ漬けの週末でしたが、7月11日の土曜日は予報が晴れマークだったので、急遽JRの駅からハイキングイベントを探して、富士山麓の周辺ウォーキングに出かけました。
前日に、富士急線内と周遊バス乗り放題のキップを買って、新宿から出ているホリデー快速富士山号に乗って、その名も富士山駅に10時17分に到着。終点河口湖駅から2つ手前で以前は富士吉田駅、山中湖方面の玄関口ですね。列車には富士登山と世界遺産巡りの外人さんが大勢いました。
観光案内所で受付してから山中湖方面周遊のふじっ子号に乗車して40分でウォーキング起点の花の都公園に着きました。
公園入口周辺に広がる畑の向こうにでっかい富士山がすそ野を広げていましたが、雲と炎熱のせいか霞んでいます。それでも陽気なチャイニーズたちがさかんに記念写真を撮っていました。
バスで40分かけてきた道をほぼ逆行するのがこの日のウォーキングルート。熱暑の中を1時間半歩いて富士山湧水の聖地、忍野八海にやってきました。ここも外人さんだらけです。
もう10年以上前まで、山の帰りに何回か訪ねたことのある忍野八海ですが、やはり悠久の富士山の恵みを感じさせる名水所です。10m近い水底がくっきり見える透明度は、ひときわ涼感を誘って心も癒されます。もちろんせっかくだから富士山の湧水を味わいました。
ひとときの清涼感のあとはまたひたすら炎天の車道歩きが続いて1時間。国道138号線をはさんで、まずは富士吉田市の資料館「富士山ミュージアム」を見学しました。
富士山にまつわる歴史、自然科学の解説のほか富士吉田火祭り神輿の展示や富士山を題材にしたたくさんの絵画も展示されていました。
国道を渡ってすぐの施設は「富士山レーダードーム館」。気象衛星が飛んで平成10年に現役を引退するまで、数十年にわたって実際の富士山頂に設置されていて気象観測の大きな役割を果たしていたレーダードームの本物です。
私は学生時代から2008年まで4回富士山に登りましたが(山頂は3回)、2回目の山頂に立った1996年(平成8年)までは、富士山頂剣ヶ峰の最高地点にこのレーダードームがあったわけです。今回はドームの中にも入ってマイナス20度の極寒体験もしました。
ハイキングのルートは富士山ドーム館で終わって路線バスで駅へという予定でしたが、時間も中途半端だったので富士山駅まで50分ほどそのまま歩いて戻ることにしました。途中の富士浅間神社の境内に並ぶ石灯篭と杉木立の奥に社殿が見えますが、私はここで礼拝して駅に向かいました。結局15分ほど余裕をもって駅にゴールしましたが、なんとうっかり観光案内所でのゴールチェックを忘れてそのまま富士急に乗ってしまいました。
帰りはせっかくフリーキップなので河口湖駅まで足を延ばしてから、16時始発の往きと同じホリデー快速富士山号に乗車して、大月の正華もパスしてまっすぐ、立川経由で18時過ぎには自宅にたどり着きました。