10月17日から3泊5日(帰りは夜行バス)で、1年2ヶ月ぶりに第2のふるさと小倉へ里帰りしてきました。
今回は懐かしの知夫里で大将とおかみに再会する楽しみももちろんですが、世界遺産の長崎軍艦島上陸と、4月の大震災から復興途上の熊本訪問が大きな目的でもありました。
帰りは宿代惜しさで夜行バスにしましたが、その他のルートは、晴れて?会員になったジパングでJR3割引キップをフル活用しました。
17日の月曜日は東京駅6:26のひかりに乗車。ジバング割引は201キロ以上なら特急も新幹線もOKですが、のぞみとみずほ、はやぶさだけは適用外なので、今回はひかりを新大阪でさくらに乗り継いで熊本へ向かいました。
熊本は9年ぶりくらいで、前回はガン患者の見舞いでしたが、この日はまさに熊本城の被災見舞いで、復興しつつある街中から一変して日本を代表する名城は、屋根瓦が大半落下した天守閣はもとより、石垣の大半が崩れ落ちて、堀に沿った長塀も倒れてまさに廃墟の様相。いにしえの姿に戻るのには10年からの歳月かかかるのではないでしょうか?!
くまモンに別れを告げて快速列車で小倉駅へUターン。ホテルにチェックインしてすぐに馴染みの知夫里に向かいました。
大将、おかみの笑顔に再会してさっそく乾杯。1年2ヶ月ぶりだというのにすぐ打ち解けて心も和みました。いつもながらの絶品料理にふぐ刺まで出て焼酎も進みました。そして定宿の西鉄インで大浴場に入ってからぐっすり眠りました。
2日目は、ツアーでやっと予約できた軍艦島上陸のために朝6時半起床。
小倉から新幹線で博多に出て駅前から西鉄バスツアーに参加しました。
長崎までは2時間ほどの行程で、市内到着後はカステラ屋で買い物と平和公園で記念像に頭を下げてからバイキングランチをたっぷり食べました。
バスの車窓から出島や浦上天主堂などの名所を眺めてようやく軍艦島上陸クルーズ船ブラックダイヤモンドに乗り込みました。
海上からはこれも世界遺産となった三菱造船所の日本最大のドックや歴史的施設をいくつも眺めながら40分でまずは高島に上陸。ここは多くの島民が住み暮らすやはり元炭鉱の島ですが、資料館や軍艦島の模型で予習してから、やっと軍艦島(端島)に向かいました。
なにせ超人気のクルーズなので上陸時間が正確に指定されています。
15:30の上陸時間まで島の回りを周回しながらガイドの丁寧な説明で小学校から日本初の鉄筋コンクリートアパートなど、石炭採掘の往時には5000人が住み暮らし東京都の9倍の人口密度があった人工島の偉容をくまなく見ることができました。
上陸後も100人の乗船者を案内して歴史と遺産を語るガイドの言葉と目の前のまさにレガシーとしかいいようのない消滅都市の姿に強い感動を覚えました。
50分の滞在時間は瞬く間に過ぎて、夕陽を背に40分の船旅で長崎港に戻りました。
博多への帰路も順調に進んで、気持ちのいい女性添乗員に別れを告げてまた新幹線で小倉駅へ。
そのまま知夫里へ直行して、今日はカニと松茸付きのさらに絶品料理を堪能しました。
3日目は再び復興支援で熊本の阿蘇を訪ねました。
朝6時に飛び起きてまた新幹線で博多から熊本駅へ。さらに震災の土砂崩れで寸断されている豊肥本線で、最大被災地の益城町に程近く空港最寄りの肥後大津駅で下車。九州横断バスに乗って、車窓から阿蘇の山並みを眺めながら寸断先の阿蘇駅に降り立ちました。
ここからは右手に中岳、高岳などを間近に眺めながら、火山灰で灰色になった県道を列車の走らない豊肥本線の線路に沿って歩きました。
念のために持ってきたマスクは大正解で、とても素顔で歩ける状況ではありませんでした。
この日は終日どんよりした曇り空でしたが、そのせいか中岳からはまるで噴煙がたなびいているような景観が続いていました。
ふた駅1時間ほど歩いてから、震災で重要文化財の総門や建造物が倒壊した阿蘇神社を訪ねて、気持ちばかりの寄進と再建への祈りを願ってから、宮地駅へ向かいました。
残念ながら神社の門前町は時間切れで歩けなかったので駅前のレストランで赤牛カレーを食べて、九州横断特急に乗車。大分からは特急ソニックに乗り継いで夕刻小倉に戻り着きました。
この日はゆったりとホテルで火山灰を?流してからデパートで、この日がバースデーのおかみと愛孫のニコちゃんにプレゼントを買ってもちろん知夫里に向かいました。
この日は愛娘のサッカー女子にも再会。大将の絶品料理に鍋も付いて〆の雑炊までしっかりご馳走になりました。
3泊5日の里帰りもいよいよ最終日。
さすがにあちこち駆けずり回ったので最後はゆっくりと市内散策にしました。
午前中は外人さんの人気スポットにもなっているというレトロな旦過市場から定番小倉城と庭園、松本清張記念館を回ってから長崎街道や九州各地への起点となった紫川の常盤橋を渡って知夫里でヘルシーランチ。
荷物を預けてから門司港へ出てレトロな関門海峡の港町をゆっくり散策してから夕刻に小倉駅へゴール。
当然、知夫里で最後の晩餐を楽しみ、後ろ髪を引かれる思いで砂津のバスセンターから新宿駅直行の夜行バスに乗って帰路に着いたのでした。